政府、GHG次期削減目標を国連に提出 「2050年ネット・ゼロ」は可能か

政府は2月18日、GHGの次期削減目標(NDC)などを盛り込んだ地球温暖化対策計画を閣議決定した。国連に提出したNDCでは、2050年にGHG排出を実質ゼロとする目標達成に向け、2035年度に2013年度比60%減、2040年度に同73%減を目指すとした。この目標値でネット・ゼロは可能なのだろうか。
現状は目標通りGHG削減
政府は産業革命以後の地球の平均気温上昇を1.5度以内に抑えるとした2015年のパリ協定に基づき、2030年度までにGHGを2013年度比で46%削減する目標を設定。2050年にGHG排出量と吸収量を相殺して「ネット・ゼロ」とする目標を掲げる。2022年度時点での削減率は22.9%で、現状は目標通りの削減ができているという。