IEA、太陽光パネル生産の中国一極化に懸念 「多様化を」
国際エネルギー機関(IEA)は7月7日に発表した特別報告書の中で、カーボンニュートラルへの確実な移行を実現するには、太陽光パネルの生産について、現在の中国が世界的シェアの80%を占める状況から、今後世界中に拡大・多様化する必要があると指摘した。
世界の太陽光パネルの製造能力は、過去10年間で欧州・日本・米国から、中国へと移行が進んだ。太陽光パネルのすべての製造段階における中国のシェアは前述のとおり80%を超えており、ポリシリコンやウエハーなどの主要原料は、現在建設中の施設も含めると今後数年間でシェアが95%以上にまで上昇すると予想されている。