再エネ発電所の倒産・廃業なぜ増えた? 「卒FIT」後を見据えた対応必要に

太陽光やバイオマスなど再生可能エネルギー発電事業者の倒産や廃業が増えている。帝国データバンクによると、2024年度の再エネ発電事業者の倒産・廃業件数が過去最多の52件。世界的な脱炭素の潮流の中、再エネは「国策」のような形で急速に伸びていたが、その弊害が顕在化した。倒産を防ぐカギは「卒FIT」後までを見据えた対応にある。
2024年度の再エネ発電事業者倒産・廃業、過去最多の52件
帝国データバンクが2025年5月に公表した、再生可能エネルギーなど発電事業者の倒産と休廃業・解散件数調査によると、2024年度は過去最多の52件に達した。このうち、太陽光発電や木質バイオマス発電など再エネ発電事業者の倒産(負債 1000 万円以上、法的整理)は 8件で、2023年度から倍増した。残りの44件が休廃業・解散(廃業)だった。