特許庁、GX技術を俯瞰する新たな技術区分表を公表
特許庁は6月23日、グリーン・トランスフォーメーション(GX)に関する特許技術を俯瞰する新たな技術区分表を作成し、各技術区分に紐付けられた特許検索式と合わせて「GXTI(Green Transformation Technologies Inventory)」として公表した。
GXTIは、GX技術をどのようにカテゴライズするか、そしてカテゴライズされたGX技術に該当する特許文献をどのように検索するかを示すもの。GX技術を特許情報に基づいて分析する際の共通資産になることを目的としている。
コーポレートガバナンスコード改訂(2021年6月)により、プライム市場に上場する企業は、気候変動関連情報の「開示の質と量を充実すべき」とされた。こうした中、特許庁は、企業等にエビデンスベースドで気候変動関連情報を説明する際の一助としてもらうため、GXに「GXTI」として公表することとした。
たとえば、GXTIの技術区分単位で自社がどれだけの特許出願を行っているかを数字で示すことで、GX技術に関する自社の強みを客観的に説明することが考えられる。また、GXTIの技術区分単位で自社と他社との比較を行うことを通じて、事業戦略や特許戦略の立案に役立てることも考えられるという。