荏原、世界初・水素発電向けの液体水素昇圧ポンプを開発

  • 印刷
  • 共有
(出所:荏原製作所)
(出所:荏原製作所)

荏原製作所(東京都大田区)は2月24日、同社が強みを持つ高圧遠心ポンプと極低温の技術をベースとした、世界初の水素発電向け液体水素昇圧ポンプの開発に成功したと発表した。-253℃の液体水素を扱える大容量かつ発電用に高圧化したポンプは、技術的な難易度が高く、現在は市場に存在していないという。同製品は2023年の市場投入を予定している。

海外から海上輸送された液体水素を水素発電に使用する際、国内貯蔵タンクに保有した後タンクから払い出して水素ガスタービンに供給する。その際に必要になるのが昇圧ポンプだ。同社は2022年10月、同ポンプ試作機を使用して、JAXA能代ロケット実験場(秋田)で液体水素による実液試験を実施し、大流量昇圧ポンプの設計に資する良好な試験結果を得た。

続きは無料の会員登録(必須情報入力)後にお読みいただけます。

  • 環境対策・環境推進に役立つニュース記事が読める
  • 平日毎朝、自分の興味に合った最新ニュースをメールで受け取れる
  • 有料記事などに使えるポイントを貯められる
  • クリッピング機能で要チェック記事をストックできる

関連記事