パワーコンディショナー メーカー別納期一覧(2013年6月版)

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「環境ビジネス」2013年夏号 大特集「太陽光発電 12の緊急対策」の内容を掲載しています。
掲載内容は、2013年6月時点のものとなります。

太陽光発電のパワーコンディショナーが、需要過多に陥っている。昨年の秋以降、在庫が不足し、各メーカーは生産量を増やしているものの需要に追い付けない。結果、3~4か月待ちが当たり前の状況になってきている。

2013年1月から3月に、パワーコンディショナーメーカー及び販売会社、研究機関等を対象にして矢野経済研究所が行った調査「新エネルギー用パワーコンディショナー市場に関する調査結果2013」によると、2012年度の新エネルギー用パワコン市場規模は前年度比185.9%の940億円と急拡大。

新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模推移と予測 新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模推移と予測

その要因は、やはり太陽光発電。堅調な伸びの住宅用に加え、産業用でも急拡大したことが挙げられている。産業用パワーコンディショナーメーカーではフル生産が続き、生産能力を相次いで拡充しており、2013年度も好況は続いている。しかし、この生産量が需要に追い付いていないことで、需要過多傾向が止まらない。

競争激化、新提案・製品開発進む

矢野経済研究所の調査では、公共産業用パワコンの分野について、3つの動向に注目がなされている。一つは、100kW以上のメガソーラー向け大容量パワコン。大型案件を受注したSMAやABB、カコ・ニューエナジーなど海外パワコンメーカーが活発で、グローバルでのシェア・ノウハウ、価格競争力に優位性があることだ。これに対して、国内メーカーは大容量の新規製品投入、中規模のパワコンを複数台接続することでメンテナンスの利を生み出す手法を打ち出すなど、市場は活況を呈している。

もう一つは、50kW以下の中小規模太陽光発電向けパワコンだ。三相連系方式では、絶縁トランス式を採用した製品投入の動きが進む。その理由として、電力会社が絶縁トランス式を推奨していること、トランスレス方式を採用するパワコンメーカーでは、システムに後付するトランス分の金額がユーザ納入価格を押し上げてしまうことを避けたい事情があると指摘。

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