最近の研究テーマのひとつは、地域公共性である。国ではなく自治体レベルにおいて、地域が何を「公共的」と考え、どのような取組みをしているのかを観察し、法的観点から分析するのである。
こうした作業は、ただ抽象的に思考していてもうまくいかない。具体的素材に学ぶのが一番である。そうしたなかで、最近、注目しているのが、「飯田市再生可能エネルギーの導入による持続可能な地域づくりに関する条例」(地域環境権条例)である。2013年に制定されたこの条例は、「地域環境権」というコア概念を用いている。今回は、この条例について考えてみたい。
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