積極的な導入が求められる再生可能エネルギーであるが、これをエネルギー源とする発電施設の設置が、各地で問題を引き起こしている。なかでも、大規模に設置される太陽光パネルをめぐっては、地元の反対運動が発生することも多い。また、自治体が条例を制定して規制に乗り出す例も増えている。
それが害悪しかもたらさないものであれば、絶対的に禁止すれば足りる。しかし、太陽光発電施設についていえば、再生可能エネルギーの主力として、まさに国を挙げての利用推進に大きく寄与するのである。一方、施設造成のために山林が伐採されるとなると、土砂災害の危険性が増大する。山林の水源涵養機能を減退させるし生態系保全への影響も懸念される。管理不全状態に施設が放置されれば、予定される発電量が確保できず、使用が廃止されたままになればたんなる廃棄物である。また、正常に稼働していても、その存在自体が景観破壊をもたらしてしまう。
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