首都大学東京 人文科学研究科 教授 山下 利之
最終更新日: 2017年07月31日
LED照明は省エネルギーに注目を浴びることが多いが、心理学的観点からはむしろ光色を自由に変えられること(調色)が興味深い。そこで本稿では、調色機能と関連づけられることの多い(1)調色がもたらす照明空間の雰囲気、(2)サーカディアン・リズムと合致する調色、(3)調色と視認性、について心理学的観点から考えてみたい。
先ず、人間の環境知覚を考えるときに考慮しなければならない知覚特性を3つ挙げてみよう。