分散型エネルギーの専門家である京都大学大学院経済学研究科教授の諸富徹氏が日本の分散型エネルギーの現状を紹介するコラム。第2回目の今回は、日本で存在感を発揮し、独自の進化を遂げる「日本版シュタットベルケ」について紹介する。
前回は、日本が本格的な人口減少社会に突入するなか、地域経済循環を促し、持続可能な地域発展を促す有力な主体として、「シュタットベルケ」の考え方を紹介した。シュタットベルケとはドイツ語由来の言葉であり、英語でいえば『City Works』 となるだろうか。自治体が出資する公益的な事業体を意味している。