異業種産業がドイツのEV産業をリード

  • 印刷
  • 共有

自動車業界は、100年に一度の大転換期を迎えており、動力源がレシプロエンジンからモーターへ変わろうとしている。この大転換をチャンスと捉え、他社に先駆けビジネスとして成功させている企業がある。ドイツの「ドイチェ・ポストDHLグループ」だ。同社への取材を通し、EVビジネスの可能性を紹介する。

「EVこそ私たちの未来」

我が家に郵便が届くのは、朝10時半から11時の間だ。配達車がブレーキをかけて家の前に停まる音が、いつからか、ほとんど聞こえなくなった。外観はそれまでと変わらないボックスタイプの集配車だが、黄色い車体には「あなたのために、二酸化炭素排出ゼロで集配しています」とある。従来のディーゼル車から、電気自動車に切り替わっていたのだ。停車音と発進音がほとんど聞こえないことに納得した。私の村だけではない。ドイチェ・ポストDHLグループ(ドイツの郵便集配を担う国際物流企業、以下「ドイチェ・ポスト」)は、ドイツ全国で8,000台もの電気集配車を投入しているという。

続きは有料会員登録後にお読みいただけます。

  • オンラインでは実務に直結する有益なオリジナル記事を掲載
  • 登録月(購入日~月末)は無料サービス
  • 環境設備の導入・営業に役立つ「補助金情報検索システム」も利用可能
  • 本誌「環境ビジネス」の電子ブックも読み放題
月額
1,300円(税込)
年額
15,600円(税込)

関連記事