「卒FIT電源」に由来するJ−クレジット認証量のポテンシャルは、2019年度だけでも最大60万t−CO₂。2019年9月に開催された第19回J−クレジット制度運営員会で公表された推計値だ。こうした卒FIT電源の環境価値を顕在化させ、活用を進めることを目的に、「卒FIT電源」のJ-クレジット認証対象化が検討されてきた。通常の自家消費に加え蓄電池など追加的な設備投資により、自家消費率60%で試算した場合の認証量ポテンシャルは、2019年度だけでも最大60万t−CO₂にのぼるという。
J-クレジット制度運営委員会では卒FIT電源などの太陽光発電設備に、蓄電池や電気自動車(EV)など、自家消費拡大に貢献する追加的な設備投資を行う場合に、認証対象化する方向性を提示し議論を進めてきた。2月に開催された運営委員会では事務局から「実施規程(プロジェクト実施者向け)」の改定案が示され、委員会ではこの改定案を承認。3月30日までパブリックコメントを実施し、現在、対象化に向けた手続きを進めている。
『環境価値』調達ニーズは拡大
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