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第1回 生物多様性とは何か、なぜ重要なのか?(後編)

生態系において生物種の数が大きくなる、すなわち種多様性が高くなればなるほど、その食物網ネットワークは複雑になり、エネルギーや物質のフロー・ルートが多岐に渡るので、環境変動や人為攪かく乱らんによって生物種の一部が「欠員」した場合でも、系全体の機能は大きく損なわれずに維持され、やがて「欠員」した生態的ポジションに新たな種が進化して組み込まれ、元の状態に復帰するという具合に系の柔軟性と抵抗力が高まるとされる。

種の多様性が高い生態系(図2左)であれば、食う-食われるの関係が複雑なネットワークで結ばれ、例えばカエルが滅んでも、他のルートで栄養循環が維持され、生態系システム自体は簡単には壊れない。しかし、種の多様性が低い生態系(同右)では食う-食われる関係が単純な直鎖構造となり、カエルが滅びれば、餌を失って鳥も絶滅し、系は簡単に崩壊することになる。

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