人間社会の安全保障としての自然共生社会(前編)
国立環境研究所 五箇公一先生が、生物多様性と環境とのかかわりについてわかりやすく解説してくれるコラムの第4回目。今回は、このまま環境破壊を続ければ存続危機に立たされる人類が、自然と共に暮らし、共存共栄できるヒントをいただきました。
環境クライシス~人類存続の危機
新型コロナウイルスのパンデミックが始まってから1年の歳月が過ぎましたが、人類は未だこのウイルスの制圧には成功していません。コロナウイルスのような新興感染症に限らず、いま人間社会は地球環境変動に伴う、様々な自然災害の脅威にさらされています。日本では巨大台風や記録的豪雨による深刻な被害が、ここ数年、連続して発生しており、異常気象による自然災害の規模は日本に限らず、全世界で年々巨大化を続けています。こうした気象の変化は、地球温暖化が原因とされ、今後、さらに深刻な気象災害が頻発すると考えられています。
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