炭素貯留農業「カーボンファーミング」とは? その具体例を解説
前回に続き、これまで温室効果ガス(GHG)排出源とみなされてきた農業がもつGHG排出量削減にむけたポテンシャル、特に脱炭素に向けた可能性を「カーボンファーミング」(炭素貯留農業)というアプローチで紹介する。(シリーズ「Carbon Farming カーボンニュートラルに向けた農業の可能性」第2回/全4回)
第2回は、カーボンファーミングの仕組みやこれを促進する農法の具体例、また、カーボンファーミングの付加価値化について説明する。(第1回はこちら)
カーボンファーミングの仕組み
カーボンファーミング(炭素貯留農業)とは、農地などの土壌中に炭素を貯留させる農業生産方法である。これまで農業は温室効果ガスの排出源とみなされていたが、特に炭素についてはこのカーボンファーミングにより、農業が炭素抑制源となることが期待されている。