次なる「新型コロナウイルス」を防げ! 国立環境研究所で進む生態学的研究
今回のコラムは、国立環境研究所が行っている「感染症の生態学的研究」について。新型コロナウイルス感染症による混乱は徐々に収まっているものの、予断は許さない状況だ。また、それ以外の感染症についても、対策は常に求められている。こうした感染症対策について、五箇先生に概要や今後の展望について語ってもらった。
感染症対策としての生物多様性保全
約3年間に及んだ新型コロナ感染症の流行も、今年に入って収束に向かい、世界的にも再び経済の活性化が急がれています。一方で、夏に入ってから、再拡大の兆候が指摘されるなど、まだ予断を許さない状況は続いています。また、国内ではインフルエンザやヘルペンギーナ、麻疹など旧来の感染症が急速に拡大していることも報告されており、医療の逼迫の再来が心配されています。
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