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最終更新日:2017年12月15日

アスベスト(石綿)

環境ビジネス編集部
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アスベストの除去工事・調査には補助金が出る

アスベストとは、天然の鉱石繊維のこと。耐熱・耐火性などの特性をもち、低価格ということもあり、建物の不燃材や断熱材、自動車の部品など3,000種以上の用途で使用されてきた。

細く鋭い繊維をもち、吸い込むと数十年後に肺癌や中皮腫などを発症する危険性がある。施工現場に実際にいなくても、作業者が作業着に石綿を付けて帰宅し、家族が発症する例もあることから「静かな時限爆弾」とも称されている。

アスベストは段階的に使用が規制され、2004年10月から原則使用禁止になったが、現在、大量にアスベストが使われた時代の建物が老朽化を迎え、建物解体時の新たな汚染が懸念されている。

このため、国土交通省では「住宅・建築物安全ストック形成事業」により、多くの自治体がアスベストの分析調査(平均7万円程度)や除去工事に対し補助金を交付している。分析調査への国庫補助は2017年度末まで、除去工事への国庫補助は2020年度末まで予定されている。

建物の所有者が除去工事への補助金を、所有者や施工業者が分析調査に対する補助金に申請できるパターンが多い。なお、2016年度からはアスベストの分析調査には「建築物石綿含有建材調査者」という資格者が必要だ。

アスベストに関する補助金の例

下記に平成28年度(2016年度)における各自治体の補助金について紹介する。

東京都のアスベスト対策の補助金・助成金

東京都江戸川区では、「江戸川区建築物のアスベスト調査費助成金交付制度」として建築物の所有者や解体工事を請け負う事業者などに対し、アスベストを含む疑いのある吹付け材などの調査に対し、当該建築物1棟につき費用の半額(上限10万円)を交付する。

また、アスベスト除去工事に対しては除去工事費用の3分の2(住宅に対しては上限30万円、その他の建築物は上限100万円)を交付する。

愛知県のアスベスト対策の補助金・助成金

愛知県名古屋市では、「名古屋市民間既存建築物吹付けアスベスト対策補助事業」として、分析調査については調査費の全額(上限15万円)、除去等については工事費の3分の2(上限120万円)を補助している。

一宮市では分析調査費用に対し上限25万円まで補助される。

大阪府のアスベスト対策の補助金・助成金

大阪府大阪市ではアスベスト含有調査に調査費の全額(上限25万円)、除去等については工事費の3分の1(戸建て住宅が上限20万円、その他の建物が上限100万円)を補助している。

アスベストの関連号

2007年7月号特集2:
 老朽化建築の補修・改修で問題が顕在化 アスベスト廃棄物の対処法
 現在、記事の全文を左記より閲覧できます。

2006年7月号特集2:
 4法改正で大きく変わるアスベスト処理の今後


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環境ビジネスは、温暖化防止のための世界で初めての国際協定である京都議定書が1997年に採択されたことを受けて、その翌年創刊しました。当時、『21世紀は、環境の世紀』といわれ、私たちは、新たな時代の到来はもちろんのこと、新たな産業の息吹を感じ、環境に関するビジネスに役立つメディアを出版することになりました。ウェブマガジン「環境ビジネスオンライン」では、環境業界の注目ニュース・最新トレンド・政策・企業情報解説記事など、実務に役立つ情報・サービスを提供しており、多くの実務層の方々にご参照いただいています。

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