環境用語集 キャップ・アンド・トレード制度
キャップ・アンド・トレード制度とは、GHG排出量削減に向け、企業に排出量の上限(キャップ)を設定し、その枠内で取引(トレード)する制度のこと。
排出源ごとに考えた場合、個々の家庭や自家用車から排出されるGHGを個別に規制対象とすることは、行政コストの面からみて困難なものであり、省エネ家電の普及促進や自動車の燃費規制などの政策が有効となる。一方、大規模な工場やビルなどは、こうした排出源と比較して排出量が圧倒的に大きく、行政側としても把握がしやすいという特徴がある。
国内では、東京都がオフィスビルなども対象とする、世界初の都市型キャップ・アンド・トレード制度を開始。同制度では、大規模事業所(前年度の燃料・熱・電気の使用量が原油換算で年間1500キロリットル以上の事業所)にCO2排出量の削減義務を課している。
【参考】