環境用語集 カーボンニュートラルポート(CNP)
カーボンニュートラルポート(CNP)とは、国際サプライチェーンの拠点である港湾において、温室効果ガス(GHG)排出ゼロを目指す取り組みのこと。
荷主・船社などから選ばれる競争力のある港湾となることを目指し、水素を燃料とする荷役機械の導入やヤード照明の脱炭素化(LED化)など、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化や水素・アンモニアなどの受入環境の整備が進んでいる。

計画・協議会を通じて、CNP形成を推進
港湾における脱炭素化に向けては、2022年に「港湾法」が改正され、港湾管理者は官民の関係者が参加する「港湾脱炭素化推進協議会」を開催することが義務付けられた。また、国土交通省は、港湾管理者による港湾脱炭素化推進計画の作成を支援するため、「港湾脱炭素化推進計画」作成し、マニュアルを公表している。2025年1時点、全国96港湾で協議会が設置済み、33港湾で推進計画が作成済みとなっている。

さらに、国交省港湾局では、港湾のターミナルにおける脱炭素化の取り組みを客観的に評価する認証制度「CNP認証(コンテナターミナル)」の創設を検討している。
【参考】
- 国土交通省―カーボンニュートラルポート(CNP)の形成