環境用語集 SAF
SAFとは、持続可能な航空燃料(Sustainable aviation fuel)のこと。廃食油のほか、微細藻類、木くず、サトウキビ、古紙などを原料に製造される。石油など化石燃料からつくったジェット燃料と比べて、CO2削減効果に優れている。
SAFを航空機に使用する際には、国際規格により、ジェット燃料に混合して使用することが求められ、最大50%まで混合が可能。
国産SAF利用拡大に向け2つのプロジェクトが始動
航空業界では、海外を中心にSAF導入が始まっているが、近年は国内でもSAFの技術開発・製造・流通および利用を加速させる動きが広がっている。
日揮グループは2022年3月、レボインターナショナル、全日本空輸、日本航空などと共同で、国産SAFの商用化および普及・拡大に取り組む有志団体「ACT FOR SKY」を設立した。
また、家庭や店舗などで発生する廃食用油という国内資源を原料とするSAFで、航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクト「Fry to Fly Project」を展開している。参加団体は2024年3月時点で100団体を超えた。

【参考】
- 資源エネルギー庁―飛行機もクリーンな乗り物に!持続可能なジェット燃料「SAF」とは?