興和、風力発電器メーカーと提携、風力発電事業に新規参入

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興和は、3月14日に、風力発電器メーカーのエネルギープロダクト(東京都千代田区)と資本・業務提携し、風力発電事業に新規参入したと発表した。興和は、本業務提携により、エネルギープロダクトが取り扱う直線翼垂直軸揚力型風力発電システムの販売を、グローバルに開始する。

両社は、今後、小型風車のなかでもより大型なもので、発電効率のよい風力発電システムを共同で開発していく予定。また、興和は、将来、本ビジネスを足がかりに、自社製品を活用した、循環型アグリビジネスや環境配慮型都市事業への参入についても検討を進めていく考えだ。

エネルギープロダクトは、生態系実験施設の運用や、そこで培った技術を応用したエコファームなどの開発を手掛ける。また、東海大学の知的財産権を使用して、同社が事業化した垂直軸揚力型の風力発電システムを提供するとともに、そのシステムを中心に、太陽光発電などとのベストミックスを提案する事業等を展開している。直線翼垂直軸揚力型の風力発電システムは、プロペラ風車と同じ揚力風車でありながら、その課題である騒音や、無指向性により風向に向く発電ロスの問題を解決したシステム。

興和は、本ビジネスを契機に、将来、太陽光や風力発電等の再生可能エネルギーと自社のLED照明を、有機農産物の栽培に応用する「循環型アグリビジネス」や、同社の電気自動車事業(電動モビリティ「KOBOT」)で提唱する「人と都市が共存する電動モビリティでの街づくり」を一歩進めた「環境配慮型都市事業(エコタウン事業)」への参入の検討を進めていく計画だ。

興和は、「健康と環境・省エネ」をテーマとした事業活動を推進している。今回は、世界的の再生可能エネルギー利用に対する需要の高まりや、7月に施行予定の、再生可能エネルギーによる発電の全量を電気事業者が買い取る「全量買取制度」等を新たなビジネスチャンスと捉えて、風力発電事業への参入を決めた。興和は、3月14日付で、エネルギープロダクトの第三者割当増資を引き受けることにより、同社株式を46%取得する。また、取締役2名を派遣する。

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