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エコカー19台が札幌に大集合!
走りながら水素を製造する車も登場!!

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洞爺湖サミット/環境総合展2008

エコカー展示の風景

エコカー展示の風景。
札幌ドームの外に設置されたエコカー展示&試乗体験会場。
試乗の受付カウンターには希望者が殺到し、長蛇の列ができていた。

北海道洞爺湖サミットを記念する環境総合展2008が6月19~21日に札幌市の札幌ドームで開かれ、最新鋭のエコカー19台がずらりと勢ぞろいした。

ここにきて開発競争がいよいよ本格化してきた、地球にやさしい車の数々。資金力で優勢な大手メーカーに対抗し、奇抜なアイデアと粋を集めた技術力で勝負に挑むベンチャー企業――まさに群雄割拠のエコカー業界からは目が離せない。

世界が注目するエコカーのポイントを簡単に紹介しよう。

水素社会に一番近い車 高圧水素ステーションも不要

有機ハイドライド水素自動車

有機ハイドライド水素自動車(出展者=フレイン・エナジー/フタバ産業)
*改造車、写真はヴィッツ

走りながら水素を発生させ、その水素をガソリンと一緒に燃やして走る。こんな夢のような車がこれだ。 これにはまず改造が必要。どんな車種でもいいので、 50万~60万円を払って、メチルシクロヘキサン(有機ハイドライド)のタンク(10~20リットル)、 脱水素反応器(排ガスから水素を発生させる)、気液分離器、トルエン回収タンクを設置する。

この状態で走れば、メチルシクロヘキサンが排ガスの中に含まれる触媒にかかる。 すると化学反応が起き、水素とトルエンが発生。 これを「気液分離器」でトルエンと水素に分け、トルエンはタンクに回収する。 水素はエンジンに供給して、ガソリンや軽油と一緒に燃やす、というのが仕組み。 燃費は、ガソリンオンリーと比べて27%向上する。

メリットはまだある。 まずこの車は、燃料電池自動車では不可欠な高圧水素ステーションを必要としない。 次にメチルシクロヘキサンは消防法上ガソリンと同じ扱いであるため、 既存のタンクローリーで既存のガソリンスタンドまで運搬できる。 早い話、既存のインフラをそのまま使えるのだ。"水素社会に最も近い車"といえるかもしれない。

11万頭の牛の糞で車を走らせる 日本最大の酪農の町

バイオガス自動車

バイオガス自動車
(出展者=別海町役場)
*改造車、写真はプロボックスバン

CNG(圧縮天然ガス)とガソリンのどちらでも走れるのが、このバイオガス自動車。 燃料の切り替えは走行中であっても運転席からスイッチ1つでできる。

CNGタンク(63リットル)や燃料切り替えスイッチ、 CNGの燃料計などを改造で設置する必要がある。 改造費は約110万円。都市ガス振興センターの補助(47万円)を受けることも可能。 改造業者は、埼玉県行田市に本社を置く協同。車種は問わない。

出展者の北海道別海町は、日本最大の酪農地。約11万頭の乳牛を飼養しており、 その糞尿量は年間約19万トン。 これをバイオガスにして自動車を走らせよう、というのが狙い。都心部では都市ガスも使える。

抵抗ゼロの超電導モーターでCO2減

超電導電気自動車

超電導電気自動車
(出展者=住友電気工業
*写真の車名は超電導EV-1

国内トップの電線メーカーとして持ち前の技術力を駆使して、超電導技術を自動車に応用したのがこの車だ。 抵抗ゼロの超電導線材をモーターに用いることで、駆動効率がアップ。 通常の電気自動車と比べてCO2排出量を13%削減できる計算だという。 路線バスなど大型で、ストップ&ゴーが多い車両に適用したいとのことだが、まだまだ実証試験中。

-6%達成の"切り札"! 排熱ホースの材質 強化しただけのE10カー

E10対応自動車

E10対応自動車
(出展者=十勝圏振興機構)
*改造車、写真は日産ムラーノ

エタノールを10%混ぜたガソリンを燃やして走る車。 いわゆるE10はまだ日本では認められていないが、仮にすべてのガソリンにエタノールを10%混ぜると、 京都議定書で日本が削減すべきCO2排出量の42%が達成できるとの試算もある。 E10は市販の自動車をそのまま使っても問題ないといわれているが、 エタノールは樹脂により透過しやすいため、この車では排熱ホースの材質を変えた。車種は何でもいいという。

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