(11月26日、ブルームバーグ)
風力発電分野では、資本コストやタービン性能だけでなく、設置後の稼働中のO&Mコストが大幅に改善されつつある。これは、つい先日初めて公表されたブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの風力O&Mインデックスによるもの。
このインデックスは、世界各国の風力発電分野の主導プレーヤーによる非公開の契約データに基づいており、陸上風力発電所の総合的なO&Mサービス(計画/未計画の保守管理業務や部品交換を含む)の平均契約金額が、2008年の1MWあたり3万900ユーロから2012年は年次で1MWあたり1万9200ユーロに下落したことを示している。これは累積で38%、1年で11%を超える下落率である。
ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの最高責任者Michael Liebreichは次のように語る。「近年、風力発電分野では、コスト削減やタービン性能の改善が進み、風力発電所の立地や管理の適正化が図られ、ガス火力発電所や石炭火力発電所に対する競争力が大幅に強化されてきている。この新しいO&Mインデックスは、運用段階における風力発電所の運転維持効率も大幅に改善されつつあることを示している」
風力発電プロジェクトの所有者や投資家にとって、風力資産の運用パフォーマンスや効率性はますます重要になってきている。O&M業務の改善や効率的な部品管理により、予期しないダウンタイムが減少し、結果として出力や発電機の容量を高めている。
(※全文:1,650文字 画像:なし 参考リンク:なし)