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横浜市、デマンドレスポンスにSAPのソフトウェアを採用 CEMSとも連携

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横浜市、デマンドレスポンスにSAPのソフトウェアを採用 CEMSとも連携

アクセンチュア(東京都港区)は、「横浜市スマートシティプロジェクト(YSCP)」で行われているデマンドレスポンス夏季実証において、ビジネスソフトウェア会社のSAPの料金計算ソリューションを基盤にした料金計算システムを構築し、稼働を開始したと発表した。

YSCPでは、今夏、家庭内エネルギーマネジメントシステム(HEMS)を導入し、地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)と連携した市内約1,900世帯を対象に、夏季電力需要ピーク期に合わせてDR実証実験を実施する。このDR実証実験では、電力需要のピーク時間帯における料金を、それ以外の時間帯に比べて高くすることで電力需要の抑制を促す料金制度を導入する取り組み等を実施する。

アクセンチュアは、東芝が開発しているCEMSと連携して、DRに対応する料金計算システムの構築・運用を担っている。アクセンチュアは、今回、SAPのソリューションを基盤として活用し、地域内のHEMSだけではなく、ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)電気自動車(EV)、充電スタンドなどを対象としたDR対応料金計算システムの要件定義から構築までを行った。さらに今後、2015年3月まで本システムの運用も担っていく。

具体的には、今回、構築したDR対応料金計算システムは、HEMS、BEMS、EV、充電スタンドなどから需要家の30分単位の電力使用情報や太陽光発電(PV)による売電情報などがCEMSに集約され、電力単価などとともに日次で本料金計算システムに送信される。そして、これらの情報を受けた料金計算システムは、需要家ごとに設定されたDRの料金メニューに応じて料金計算を行う。さらに、こうして算出された料金計算結果は日次でCEMSに送信され、電力使用情報などと共に需要家のパソコンやタブレット端末で「見える化」される。これによって、電力需給状況に応じた需要の調整を促していく。

省エネ行動実験イメージ図・YSCP全体像及び今回の実証範囲
(※クリックで拡大)

本料金計算システムで基盤としたソリューションは、「SAP ® Energy Data Management」および「SAP Customer Relationship Management and Billing for Utilities」。これらは国内初導入となる。SAPとSAPパートナー企業の共同開発検証センターであるSAP COIL(SAP Co-Innovation Lab)を活用して、アクセンチュアがシステム構築を行なった。

SAP Energy Data Managementは、電力使用情報や電力単価などを30分単位で管理し、30分単位や日単位での料金計算を行うことができる。また、SAP Customer Relationship Management and Billing for Utilitiesは電力事業における料金計算業務全般をサポートするものとなっている。

YSCPは、2010年4月に経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定されたプロジェクトとして、日本型スマートコミュニティの構築や海外展開を実現するための取り組みを展開している。YSCPで行われる今回のDR夏季実証実験は、前日の天気予報などから電力需給のひっ迫が予想される場合に、地域内の各需要家にピーク時間帯の電力使用抑制の協力依頼を行い、その削減量に応じてインセンティブを支払うことで電力ピークカットにつなげていくことを目的にしている。YSCPでは、こうしたDRの実証実験で得られた成果を活かして、市民が無理なく省エネを行うことのできる新しいライフスタイルの確立や、柔軟な電力料金体系構築に貢献することを目指している。

【参考】
スマートグリッドをクラウドが支えるためには?(2012/11/8)
横浜でビルのデマンドレスポンス、最大22%節電を達成(2013/3/27)
横浜市、HEMS設置に補助金 太陽光発電併設の場合10万円(2013/4/17)
横浜市 - 横浜スマートシティプロジェクト(YSCP) 家庭部門 夏季実証開始!

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