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モンゴルの植物工場に日本の生産管理システムが導入 JICAの開発案件で

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モンゴルの植物工場に日本の生産管理システムが導入 JICAの開発案件で

AgriScience(長野県小諸市)は、ビジネスパートナーのこもろ布引いちご園(長野県小諸市)が参画する国際協力機構(JICA)のモンゴルでの植物工場建設プロジェクトにおいて、その植物工場に栽培設備や生産管理システムの提供を行うと発表した。本件について、同社は、共同プロジェクト契約をこもろ布引いちご園と8月28日に締結した。

植物工場は、人工的に高度な環境制御を行うことにより、野菜等を周年・計画生産する施設園芸農業の形態のひとつ。AgriScienceは植物工場に特化したシステムサービス企業。こもろ布引いちご園は15年に渡る植物工場経験と高い水耕栽培技術を有する。

AgriScienceは、こもろ布引いちご園の水耕栽培ノウハウを継承し、太陽光型植物工場でいちごとトマトを生産する長野県小諸市のCielo Fruits合同会社、および香港の完全閉鎖型植物工場Urban Farms Ltd.(香港油塘)を運営している。

JICAは8月15日に、アジア・アフリカ等における「農業生産者の所得向上支援事業準備調査(BOPビジネス連携促進)」で11件の調査案件を採択した。こもろ布引いちご園が参画するモンゴルでの植物工場建設プロジェクトも採択された調査案件のひとつ。

こもろ布引いちご園は、農資材および農産物の販売を手がけるファームドゥ(群馬県前橋市)とともに、JICAの本調査にモンゴルへの植物工場導入を提案する中、その共同提案者として植物工場と栽培技術の提供を行ってきた。

生産管理システムと栽培分析システム

こもろ布引いちご園は、完全閉鎖型の植物工場をモンゴルに建設する計画を柔軟かつ迅速に進める上では、完全閉鎖型植物工場に対応したクラウドベースの農業生産管理システムと専用の給液ラックシステムを自社製品に持つAgriScience「HYDROTELLIGENCE®2.0(ハイドロテリジェンス2.0)」の適用が不可欠と判断するに至り、今回の共同プロジェクト契約を結ぶに至った。

AgriScienceのハイドロテリジェンス2.0は、こもろ布引いちご園の水耕栽培技術を応用した計画生産シミュレータである「ハイドロテリジェンス1.0」(2012年2月発表)をベースに、その姉妹会社である完全閉鎖型植物工場Urban Farms Ltd.の栽培状況分析型の農業生産管理システムとして開発された植物工場用業務システム。

また、2,500平方メートルのクリーンルームを持つUrban Farms内で使用されている完全閉鎖型植物工場用の栽培ラック設備は、Urban FarmsとAgriScienceが共同開発した完全オリジナル自社製品なので、今回のモンゴル案件に向けては現地の環境にあわせての柔軟なフィッティングが可能となる。

ハイドロテリジェンス2.0は、太陽光型の果菜類(いちごとトマト)と葉もの類、および完全閉鎖型の葉もの類の全てに対応していく予定。クラウドベースのネット共有型システムでありながら、インターネットを経由して利用する顧客毎の要望にあわせて柔軟に業務ルールの追加も有償により可能となる。

尚、モンゴル植物工場向けクラウド基盤と同工場内センサーネットワーク機材は、日立システムズ(東京都品川区)からの提供を予定している。

BOPビジネスは、主として、途上国の低所得者層であるBOP層(Base of the Economic Pyramid層)を対象とした持続可能なビジネスであり、現地における様々な社会的課題の解決に資することが期待される、新たなビジネスモデルとして位置付けられている。

【参考】
独立行政法人国際協力機構 - BOPビジネス調査で11件の採択を決定(2013/8/15)

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