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東レ・フジプレアムが共同でメガソーラー 追尾型や封止材などノウハウ蓄積

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東レグループの東レエンジニアリング(TEK)とフジプレアム(兵庫県姫路市)は、太陽光発電設備事業の拡大に向けて、合弁会社を設立し、北九州市においてショーケースとなるメガソーラー事業を行うと発表した。

本案件を太陽光発電設備事業において、設備の運用・保守までも含めたノウハウを取得する場として活用し、従来の施工事業からEPC(設計・調達・建設)事業・O&M(運用・保守)事業へと事業範囲の拡大を図る。

合弁会社の名称は北九州TEK&FP合同会社(福岡県北九州市)。資本金は1,000万円で、出資比率はTEKが60%、フジプレアムが40%。設立時期は2013年12月(設立済み)。

フジプレアムが独自開発した追尾型太陽光発電システム

フジプレアムが独自開発した追尾型太陽光発電システム

新会社では、ひびき灘開発が北九州市若松区内に所有する7haの土地を賃借し、太陽光発電設備の投資を行う。総事業費は約20億円。建設する太陽光発電設備の出力規模は5,783kW。地上設置型5,738kWに加えて、太陽光追尾型45kWを設置する。

地上設置型はフジプレアムの高性能(高変換効率)単結晶タイプを使用。バックシート、封止材には東レ(東レフィルム加工)製部材を使用し長期信頼性(耐PID性能)が高いものとなっている。

太陽光追尾型はフジプレアムが独自開発したシステムを採用。地上置きに比較して土地の使用効率が高く、発電効率も従来の固定式に比較し1.4~1.5倍の発電量を確保できる。今回、ショーケースとしての役割もあり10機採用し、技術力をアピールする。

太陽光発電した電気は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)に基づき、九州電力に売電する。売電開始は2014年10月1日で、売電期間は20年間の予定。TEKは、設備の設計・工事・保守を新会社より受注する。

東レエンジニアリング(TEK)は2012年度に環境エネルギー事業部を発足し、太陽光発電設備の施工事業に参入、FITでの市場活性化もあり、2012年度売上高実績は約5億円、2013年度売上高は約35億円と好調に推移する見込み。しかし競争は激化しており、太陽光発電設備事業のさらなる拡大のためには、従来の施工事業だけでなく、新しい付加価値の創出が課題となっている。

そこで、2012年度下期より開始した東レ地球環境事業戦略推進室などと連携した事業機会探索の中で、TEKとフジプレアムとが共同で発電事業会社を設立し、北九州市若松区に太陽光発電設備を設置して発電事業を行うことで新たな付加価値の創出と今後の事業展開におけるノウハウを取得する計画を策定した。

東レグループでは、本案件において、東レ製の材料を使用したフジプレアム製太陽光発電パネル、東レACE製防草シート、東レ環境エネルギー開発Cで開発した発電予測システムなどの導入により、太陽光パネル~設備設計~施工~運営・保守にわたるサプライチェーンの東レグループでの構築に取り組み、東レグループの総合力を活かしTEKひいては東レグループの環境エネルギー事業の拡大を狙う。

TEKでは、太陽光発電設備関連の売上高として、2014年度は41億円、2015年度は51億円、2016年度は60億円を見込む。

フジプレアムは兵庫県姫路市で2000年より太陽光発電事業を開始し2012年度における同事業の売上は約46億円、太陽電池パネルは現在年100MWの生産能力を持っている。

本案件では、フジプレアムは発電事業に出資するとともに、太陽光発電パネルや追尾型太陽光発電システムなどを供給する。それにより、自社の太陽光発電パネルやシステムの性能等なども検証し、今後の製品やシステムの開発・生産・販売にフィードバックする。

また、同社では、今後、太陽光発電システムは売電目的だけでなく、防災や蓄電などの地域のインフラとしての役割や、農業など地域の産業との融合などが求められると考えている。TEKと共に、これらの役割を担う新しい太陽光発電システムを開発・普及させるために、新会社を通じて地域と密着し、本事業所を活用し実証していく。

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