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独Care-Energy、ネガワット生成のため「屋根借り」太陽光発電

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独Care-Energy、ネガワット生成のため「屋根借り」太陽光発電

ドイツのグリーン電力供給事業者のCare-Energyは、電力アグリゲーションのサービスとして、太陽光発電システム(屋根貸し)を組み合わせたプランを提供する。同社は、このサービスを「どの電力会社を使っていても、現行の電気料金をkWh当たり2セント(約2円)節約することができる」と謳っている。

本サービスの対象となるのは、年間の消費電力量が1万kWh以下の利用者。基本的には、電気使用量をモニターし、ユーザーに電気の利用方法を助言するなどの手段で、kWh当たり2セント削減を実現する。このうち手段の1つとして提示されている、太陽光発電モジュールをセットにしたプランの概要は以下の通り。

太陽光発電モジュール「Carecel」の設置

「Carecel」はカナディアンソーラー製、195Wのモジュール(生産地:オーストリア)。モジュール自体と供給される電気は、同社の資産となる。同社では年間で約300kWh分が発電できると試算しており、kWh当たり2セント減額した電気料金が、電力会社の代わりにCare-Energy社から契約者へ請求されるしくみ。発電量はモジュール内に組み込まれたメーターで計算される。

「Carecel」自体は付加料金なしで利用者に提供されるが、利用者はモジュール当たり1カ月に1ユーロ(約141円)の保険(盗難、損害、雨、水などの損傷に70ユーロ控除免責付き)に3年間加入しなければならない。

ビジネスモデルの意義

同社は、このサービスは利用者にとっての2セントのコスト削減のほか、大きな意味をもたらすものになると説明する。同社はドイツに38万以上の利用者を有しているが、もし全ての利用者が年間約300kWhを発電する「CareCel」を設置した場合、結果として全体では76MWの発電所に相当するものになる。この太陽光発電モジュールによって発電された電気は分散型電源としてはたらき、それぞれの家庭で直接消費されるため、多くのメリットをもたらすものになるという。

もし、この38万基のモジュールが利用者の住宅ではなく、メガソーラープロジェクトで設置された場合は、76MWの太陽光発電システムが発生させる不安定な出力を補うためのバックアップ発電所が必要となるうえ、既存の電力網にも負担を掛けることになる。また、ドイツの再生可能エネルギー法(EEG)により、固定価格買取制度が20年間適用されることになり、その費用を負担する個々の顧客はより高い電気料金を請求されることになる。これは公共事業と社会全般に対して100万ユーロ単位の追加コストを強いることになりかねない。

同社はこのシステムを利用し、現在、無電化または電力供給が不十分なフィリピンやガーナの地方で、住民にエネルギーを供給する目的で給電しており、同社は、このサービスで「エネルギー革命」を段階的に達成できるとしている。

現在、Care-Energyはエネルギー事業ではドイツのトップ企業としてグローバルに事業を展開する。同社のサービスは現在拡販に成功しており、米国、アフリカ、アジア、欧州で受け入れられている。

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