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ソニー、カナダ大手電力会社と大規模蓄電システムの研究・開発で協業へ

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ソニーとカナダ最大の電力会社であるハイドロ・ケベック社は、3日、リチウムイオン蓄電池の技術を使用した電力系統用大規模蓄電システムの研究・開発を行う合弁会社「エスタリオン・テクノロジーズ」を設立したと発表した。

新会社では、両社の技術を持ち寄り、大規模な用途でも高い安全性と信頼性を実現するシステムに加えて、電力系統用に適した電池材料技術の研究・開発を行い、変電所におけるピーク対策や再生可能エネルギーの系統連系など、拡大するさまざまな用途への有効性の検証を行う。

具体的には、新会社は、ソニーが有する安全性・信頼性の高いオリビン型リン酸鉄リチウムイオン蓄電池と、拡張性の高い蓄電モジュール・システムの制御技術、及びハイドロ・ケベック社が有する電力系統の運用・制御技術とリチウムイオン電池材料技術を活用する。

新会社は2014年5月14日に設立(合弁会社としては6月2日に発足)。本社はカナダ国ケベック州ヴァレンヌ市に置く。ハイドロ・ケベック社はケベック州政府が出資する電力会社。

ソニーは、差異化できる技術力を有するバッテリー事業を、イメージセンサー事業と共にデバイス事業全体の柱の一つに成長させるべく、注力領域として取り組んでいる。将来、市場成長が期待できる電力系統用大規模蓄電システムは、バッテリー事業成長の鍵と位置付けており、豊富な知見と技術力のあるハイドロ・ケベック社との新会社での開発に力をいれて事業成果につなげる考えだ。

ハイドロ・ケベック社は、発電、送電、配電事業を手がけているカナダ最大の電力会社であり、世界有数の水力発電会社の1つ。株主はケベック州政府。同社は主に再生可能発電、特に水力発電を活用し、風力やバイオマスなど他のエネルギー源は独立発電事業者から購入することで、開発をサポートしている。同社の研究機関IREQは、電力の効率化と蓄電などを含むエネルギー関連領域の研究開発を行っている。ハイドロ・ケベック社は、研究に毎年1億ドルを投資している。

なお、新会社名「エスタリオン・テクノロジーズ(Esstalion Technologies Inc.)」の「Esstalion」は、研究・開発の対象となる、「リチウムイオン電池の技術を使用した電力系統用蓄電システム」という意味を込めており、「ESS(Energy Storage System:蓄電システム)」と「Station(エネルギーマネジメントの場所の意)」と「Lithium ion(リチウムイオン)」を組み合わせた造語だという。

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