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東芝ITCの蓄電池、エナリスの充電制御デマンドレスポンスに10000台採用

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東芝ITCの蓄電池、エナリスの充電制御デマンドレスポンスに10000台採用

エナリスは、9日、大量の蓄電池を需要家に設置し、遠隔で充放電の管理を行うことで、電力の需給を調整する新たなバッテリーマネジメントサービスを開始すると発表した。蓄電池の設置台数は1万台を目標としており、今後、2015年度末までに順次導入していく。

再生可能エネルギー買取の新規契約中断を一部の電気事業者が発表するなど、固定価格買取制度の課題が指摘される中、同社はバッテリーマネジメントは再生可能エネルギー普及にむけた突破口になると捉えている。

本サービスでは、電力代理購入サービスと組み合わせて、エナリスが東芝ITコントロールシステムから大量調達した蓄電池を需要家に提供することで、初期費用を格段に抑える。また、エナリスの需給管理ノウハウを生かし、蓄電池の充放電を遠隔で効果的に制御するもの。

これにより、再生可能エネルギーの出力変動や気温変化によって生じる電力の需要と発電の差を軽減する効果が期待され、需要家側におけるエネルギーバランスを最適化することができる。需要家は、ピークカット制御により契約電力を削減するとともに、安価な夜間電力を蓄電し昼間に放電することで、電力料金を削減できる。

災害などによる停電時のバックアップ電源としても使用できる。また、電力小売事業者は、発電量が需要量に対して不足した場合に義務付けられている電力補給に要する費用を削減することが可能になる。

今回採用された東芝ITコントロールシステムの蓄電池システムは、最大出力10kW、容量9.9kWh。東芝製リチウムイオン二次電池「SCiB™」が搭載されており、約1万回以上の充放電が可能な長寿命、高い安全性、低温動作などの優れた特性を評価し、採用に至った。

エナリスは、新電力の需給管理代行業務などを通じて培った需要予測や気象予報士による発電予測など、エネルギーの流通情報に関する独自の技術と経験を有する。すでに同社が管理する電力規模は約200万kWに達し、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の販売実績は約1万件の実績を有している。同社はこれらの管理実績を生かしてバッテリーマネジメントサービスを実用化した。

蓄電池外観

蓄電池外観

同社は、本サービスにより、デマンドレスポンス(蓄電池制御による需要調整)を行うことで電力会社から報酬を得る。また、同社のメリットとして、蓄電池10,000台の市場インストール効果や、代理購入事業における契約件数の拡大および利益率向上をあげる。

太陽光風力などの再生可能エネルギーを大量に導入するには、発電量の自然変動に対応して安定供給を実現できる「蓄電池」が鍵となる。エナリスは、バッテリーマネジメントサービサーとして、蓄電池を市場に大量インストールすることで、再生可能エネルギーの普及促進につなげる。

特に、複数の電力会社が再生エネルギー買取の新規契約を見合わせている昨今の状況は、蓄電池が普及していない現在の電力システムのもとで出力変動の大きい自然エネルギーが増加したことにより、電力の需要と供給のバランスが崩れることが大きな原因の一つと指摘する。

同社は再生可能エネルギーが大量に系統接続される未来社会にむけて、電力系統の安定化に資するサービスを構築していくとともに、電力システム改革の将来を見据え、今後も様々な取り組みを進めていく考えだ。

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