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高知県に建設予定の風力発電所に環境大臣意見 クマタカ・多雨地域対策を

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環境省は、16日、高知県でユーラスエナジーホールディングスが実施予定の「(仮称)大豊風力発電事業」に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

環境大臣意見では、騒音等の影響を回避低減するため風力発電設備の配置等の再検討及び低騒音型設備を採用すること、必要な猛禽類等調査を実施すること等を求めている。

本事業は、総出力23,000kW(2,300kW×最大10基)の風力発電所を高知県大豊町に設置するもの。対象事業実施区域の一部は梶ヶ森県立自然公園に指定されており、クマタカ等の猛禽類をはじめ重要な動植物の生息・生育が確認されている。

また、山地稜線部を改変するため、発生土による水環境、動植物の生息・生育環境、生態系、景観等への影響が懸念される。環境大臣意見では、こうした懸案事項に対して対策を講ずることとしている。

環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を言うことができるとされている。

本件は、ユーラスエナジーホールディングスの「(仮称)大豊風力発電事業」に係る環境影響評価準備書について、この手続に沿って意見を提出するものである。今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

環境大臣意見の概要は以下の通り。総論として、事後調査及び環境モニタリングを適切に実施し、その結果を踏まえ、追加的な環境保全措置を講ずること/追加的な環境保全措置の具体化では客観的かつ科学的に検討すること。

また、検討のスケジュールや方法、専門家等の助言、主要な論点及びその対応方針等を公開し、透明性及び客観性を確保すること/調査の結果については、環境影響を分析し、環境保全措置の内容、効果及び不確実性の程度について報告書として取りまとめ、公表することを求めている。

具体的な内容としては、環境影響を回避・低減する観点から、隣接地で繁殖するクマタカについては、「猛禽類保護の進め方(改訂版)」等の考え方に基づき、必要な調査を実施し、風力発電設備の配置や構造の変更を適切に実施すること/年間降水量が3,000mmを超える多雨地域であるため、調査、予測、評価を行い、適切な排水処理計画を策定するとともに、沈砂池等の配置や濁水処理等の環境保全措置を講ずること等を意見している。

なお、本件は、「発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する連絡会議中間報告」(平成24年11月27日、環境省・経済産業省)に基づき、審査期間の短縮に取り組むこととした案件である。

環境影響評価準備書とは、環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測及び評価、環境保全対策の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書をいう。

【参考】
環境省 - 大豊風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

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