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イギリスに7MWの大型風力発電 三菱重工の油圧ドライブトレインを搭載

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イギリスに7MWの大型風力発電 三菱重工の油圧ドライブトレインを搭載

三菱重工業は、デジタル可変容量制御の油圧ドライブトレインと長翼ブレードを開発し、英国ハンターストーンにおいて、同技術を採用した世界最大級の7MW大型風力発電設備の陸上実証試験を開始した。

同設備は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と英国ビジネス・イノベーション・職業技能省および同国技術戦略委員会の支援を得て開発しているもの。デジタル可変容量制御を行う油圧ドライブトレインを持った風力発電設備の実証試験は世界初。

新型油圧ドライブトレインは、三菱重工が2010年に買収した英国のベンチャー企業・アルテミス社の持つ油圧デジタル制御技術をベースに同社と共同開発したもの。この方式を採用した風力発電設備は、風のエネルギーを油圧に変換し一定の回転数で発電機を回すため、増速機やインバーターを必要としない。具体的には、油圧をデジタル制御し、ブレードの回転速度(約10回転/分)を、発電機の回転速度(1000回転/分)に増速する。

これにより、従来のドライブトレインでは難しかった、大型化に伴って生じる技術面、コスト面、材料調達面等の様々な課題を解決する。また、風車の発電量の増加への拡張性、対応性が高く、今後さらなる大型化が進む次世代風車への適用が期待できる。

三菱重工は今後、英国での陸上実証試験の結果を踏まえ、福島沖で実施される浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業に、2015年度に油圧ドライブ式大型風力発電設備を供給し、実証試験を行う計画。さらに、商用化、量産化の目途が立てば、三菱重工とデンマークのヴェスタス社の洋上風力発電設備専業会社・MHIヴェスタス社へこの新型油圧ドライブトレインを供給することも検討している。

NEDOは2011年度より「超大型風力発電システム技術研究開発」で、洋上風力市場のニーズが高い7MW級以上の大型風車を実現するために、コスト競争力の高い、革新的なドライブトレイン、長翼ブレード及びメンテナンス性を向上させる遠隔監視技術(コンディショニングシステムなど)を持った風車の開発を推進してきた。

【参考】
NEDO - 世界初、油圧ドライブトレインを採用した大型風車を開発

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