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東芝の「太陽光で水素を製造・貯蔵・使用するシステム」 実証実験スタート

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東芝の「太陽光で水素を製造・貯蔵・使用するシステム」 実証実験スタート

東芝は20日、川崎市臨海部の公共施設で、太陽光発電を利用して水素を製造、貯蔵・利用までを一貫して行う自立型エネルギー供給システム「H2One(エイチツーワン)」の実証実験を開始したと発表した。

本システムは、東芝と川崎市が公共施設「川崎市港湾振興会館(川崎マリエン)」と「東扇島中公園」で設置を進めてきたもの。

「H2One」は、太陽光発電設備、蓄電池、水素を製造する水電気分解装置、水素貯蔵タンク、燃料電池などを組み合わせた自立型のエネルギー供給システム。太陽光発電設備で発電した電気を用い、水を電気分解することで発生させた水素をタンクに貯蔵し、電気と温水を供給する燃料電池の燃料として活用する。

H2One外観図

H2One外観図

本実証運転では、災害時を想定した水素BCP(事業継続計画)システムおよび平常時の水素エネルギーマネジメントシステムの有効性の検証とシステム全体の高効率化を進める。その上で、さらなる水素備蓄機能の強化による、完全地産地消型のエネルギー供給システムとしての展開を今後予定している。実証運転の期間は4月20日から2021年3月31日まで。

本システムは水と太陽光のみで稼働できるため、災害時にライフラインが寸断された場合も、自立して電気と温水を供給できる。周辺地域の帰宅困難者の一時滞在施設に指定されている川崎マリエンでは、貯蔵した水素を使い、300名に約1週間分の電気と温水を供給することができる。さらに、コンテナ型パッケージとなっているため、トレーラーでシステム自体を被災地に輸送することも可能。

平常時には、水素の製造量、蓄電量、発電量などを最適に制御する水素エネルギーマネジメントシステム(水素EMS)により、電力のピークシフトおよびピークカットに貢献する。

川崎市と東芝は2013年に締結したスマートコミュニティの実現に向けた連携・協力に関する協定に基づき、エネルギー分野を始めとし、交通分野や生活分野など様々な取組みを連携して進めている。

川崎市は、水素エネルギーの積極的な導入と活用による「未来型環境・産業都市」の実現に向け、これからも関係企業など多様な主体と連携・協力しながら取組みを進めていく。

東芝では、再生可能エネルギー由来のCO2フリー水素を活用した水素社会の実現を目指して、水素の「製造」から「輸送・貯蔵」、「利用」まで一貫した行うための技術・製品開発に注力している。

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