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太陽光発電関係者は要チェック! 九電、「遠隔出力制御機能」の仕様を公開

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九州電力は16日に開催し太陽光発電の出力制御システムの実用化に向けた実証事業に関する説明会で、本実証事業で開発する遠隔出力制御機能付きパワーコンディショナ(広義のPCS)の通信仕様書等を公開した。

本実証事業は、同社が開発する出力制御システムと、それに対応した遠隔出力制御機能を有するパワーコンディショナ(PCS)を開発するため、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業の採択を受けて実施するもの。

この実証事業では、再生可能エネルギーを最大限受入れながら九州本土の需要と供給のバランスを確保するため、需要予測と発電予測を踏まえ、きめ細やかな太陽光発電の出力制御が可能なシステムの早期開発および実用化に向けた技術を確立するために実フィールドにおける実証を行うこととしている。

このため、同社が開発する出力制御システムに対応した遠隔出力制御機能付PCSシステムを実証期間内に開発し、発電事業者設備に設置できることを条件に、実証事業に協力する事業者を募集すると発表し、本実証事業の説明会を開催した。

本実証事業では、同社は協力事業者として、(1)PCSメーカー、(2)配信事業者システムが構築可能なメーカー(66kV未満)を公募する。概要はこちらから

本説明会では、出力制御機能付PCSの「66kV未満」と、「66kV以上」の2種類の技術仕様書を公開した。

本仕様書は、3月4日系統ワーキング(WG)、3月19日新エネルギー小委員会(新エネ小委)において、「出力制御機能付PCSの技術仕様について」にて提案された、「出力制御機能付PCS」を開発するための技術仕様書であり、当該装置を用いた再生可能エネルギーの出力制御システムの運用実行性については、再生可能エネルギー接続保留緊急対応補助金「次世代双方向通信出力制御緊急実証事業」にて検証すると位置付けている。

詳細については、同社のサイト(※リンクは本記事末尾)を参照のこと。

スケジュール

本実証事業に応募するメーカーは、平成27年度第一四半期に参加申込み、第二四半期初めに見積書を提出する。九州電力は、7月中旬にメーカーを決定する。その後、契約したメーカーはPCSシステムを開発し、第三四半期末から第四四半期にかけてPCSを設置する。九州電力は、第四四半期に出力制御実証評価をとりまとめる。

本実証事業について

系統接続制約問題への対応として、「無制限・無補償の出力制御」を条件に系統接続を行うこととする省令改正が2015年1月22日に行われた。この新たなルールに対応した遠隔出力制御機能付きパワーコンディショナ(PCS)を開発するため、経済産業省資源エネルギー庁の平成26年度補正予算再生可能エネルギー接続保留緊急対応補助金により、次世代双方向通信出力制御緊急実証事業が行われることとなった。

九州電力は、本補助金へ応募し、執行団体であるエネルギー総合工学研究所(IAE)から交付決定を受けた。

出力制御機能付PCSの技術仕様について

「出力制御機能付PCSの技術仕様について」は、3月19日の新エネ小委等で、太陽光発電協会、日本電機工業会および電気事業連合会が提案した。

遠隔出力制御機能付きPCS(広義のPCS)について、電力会社または配信事業者が提示する出力制御スケジュール情報を取得し、そのスケジュールに応じて発電出力を制御する機能を有するPCSと定義している。基本的には「出力制御ユニット」と「PCS(狭義)」から構成する。両者の機能を一体化したシステムもある。

出力制御に求められる要件として、発電設備容量を考慮して通信方式を選定することが現実的であり、基本的には、出力規模の大きい特別高圧連系等は専用回線、出力規模が小さい高圧以下連系はインターネット回線を活用したシステムを構築すること/必要最小限の出力制御を実現するため、部分制御、時間制御などきめ細かい制御が可能な仕様とすること等が明記されている。

【参考】
JPEA - 遠隔出力制御機能付きパワーコンディショナの通信仕様について
九州電力 - 次世代双方向通信出力制御緊急実証事業

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