> > 栃木県鹿沼市に下水汚泥・廃棄物のバイオガス発電所 地域バイオマスも収集

栃木県鹿沼市に下水汚泥・廃棄物のバイオガス発電所 地域バイオマスも収集

記事を保存
栃木県鹿沼市に下水汚泥・廃棄物のバイオガス発電所 地域バイオマスも収集

月島機械グループは、鹿沼市と「創エネルギー・廃棄物処理事業」の官民共同事業協定に基づく発電施設「鹿沼市黒川消化ガス発電所」を、下水処理場「黒川終末処理場」内に建設し、6日に「発電開始式」を開催した。

本発電所では、黒川終末処理場で発生する消化ガス(バイオガス)を燃料として、さらには未利用の地域資源を活用しバイオガスを増量・発電することで、20年間にわたり長期・安定的な地産地消の再生可能エネルギーを生み出す。

導入されたガスエンジン外観

導入されたガスエンジン外観

本事業では固定価格買取制度(FIT)を利用した20年間の発電事業をベースとすることにより、廃棄物の安定処理とバイオマス資源からの創エネルギー(電気、温水)を実現。バイオガス発電設備は、設備容量250kWのガスエンジンを備えている。段階的に廃棄物の処理量および創エネルギーの量を増やしていく計画だ。

鹿沼市と月島機械グループは、共同で未利用の地域資源の活用を検討し、循環型社会の形成を目指す。

官民共同で進める今回の事業スキーム

官民共同で進める今回の事業スキーム

2つのステップで事業を展開

本事業は、2つのステップで計画されている。今回のステップ1では、食品系バイオマスなどの未利用の地域資源を活用するため、黒川終末処理場においてバイオガス発電設備を整備・発電を開始。

本発電設備は、処理場に既に設置されている消化槽(下水汚泥を発酵させ処理するタンク)から発生する、再生可能エネルギーである「バイオガス」を燃料としている。年間発電量(計画)は約90万kWh(一般家庭の約250世帯分)。

ステップ2では、2016年度以降、地域のバイオマス受入、混合処理を開始する。市内で発生する「し尿汚泥」「食品系バイオマス」などを、黒川終末処理場の消化槽で混合処理することで効率的な廃棄物処理を実現する。またそれによりバイオガス発電設備の燃料となるバイオガスの発生量を増加することができるため、さらなる創エネルギーが可能となる。年間発電量(将来目標)は約160万kWh(一般家庭の約450世帯分)。

ステップ2では地域のバイオマスを受け入れ、処理していく

ステップ2では地域のバイオマスを受け入れ、処理していく

官民共同事業「創エネルギー・廃棄物処理事業」について

本事業は、未利用の地域資源と再生可能エネルギーの利活用による「次代につなぐ環境の保全と循環型社会の形成」を目的としたPPP(民間資本や民間のノウハウを活用し、 効率化や公共サービスの向上を目指す手法)による官民連携による創エネルギー・廃棄物処理事業。

FITを利用し、鹿沼市、月島機械月島機械の子会社であるサンエコサーマル(SET、栃木県鹿沼市)の3者が共同で鹿沼市の廃棄物(し尿汚泥、食品系バイオマスなど)を下水汚泥とともに効率的に処理し、かつバイオガス発電により再生可能エネルギーを創出するもの。

役割分担では、鹿沼市は黒川終末処理場におけるバイオガス発電設備設置場所の提供、食品系バイオマスの収集スキーム構築、バイオマスの受入と混合処理、バイオガスの供給を行う。月島機会は、バイオガス発電設備の設備投資、電力会社との調整・契約、発電設備の建設、発電事業の運営を行う。SETは鹿沼市が構築した収集スキームを元に、バイオマスの収集運搬と処理場への投入を行う。

サンエコサーマルは、産業廃棄物および一般廃棄物の減量・無害化のため安定した廃棄物処理事業を基幹事業として展開する月島機械のグループ会社。黒川終末処理場(鹿沼市)は鹿沼市の下水処理9施設のうち鹿沼市最大の下水処理場。現在の計画処理水量は最大34,000立方メートル/日、処理方式は標準活性汚泥法を採用している。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.