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これで竹害も解決!? 竹を燃料にするバイオマス発電、山口県に建設へ

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これで竹害も解決!? 竹を燃料にするバイオマス発電、山口県に建設へ

藤崎電機(徳島県阿南市)は23日、世界初となる竹を燃料として専焼するバイオマス発電所を、ドイツのランビォンエナジーソリューションズ(ランビォン社)と共同開発し、新事業として国内外で竹専焼バイオマス発電事業を展開すると発表した。

まず第一号となる発電所を山口県山陽小野田市の小野田・楠企業団地に新設する。その後、第二号を本社所在地の徳島県阿南市に建設し、そこで得たノウハウを活かし日本全国のみならず、海外にも事業展開を行っていく。国内100~200MW、海外200MWの事業展開を目指す。

繁茂竹林の急速な拡大は、人工林への浸食や、豪雨災害発生の危険性が高まるなど、「竹害」として大きな社会問題となっている。一方、繁茂竹林は、持続可能な「地域エネルギー資源」として大きな可能性がある。

本事業はカーボンニュートラルなエネルギーとして注目されているバイオマス発電所を建設することで地球環境に貢献するとともに、日本各地で問題となっている繁茂竹林の問題を解消する一手となる。新事業の投入による新規雇用も生み出し、地方創生にも寄与する。

第一号の発電所の名称は「山陽小野田バンブーバイオマス発電所(仮称)」。出力は約2MW。投資額は約23億7千万円。2016年1月着工、2017年1月操業開始を計画している。年間発電量は約1万5,800MWhで、これは一般家庭約4,860世帯分の年間電力消費量に相当する。年間で約9,600tのCO2削減を見込む。

事業実施に至った経緯

藤崎電機は2013年より竹の有効活用方法としてバイオマス発電所での燃料利用を検討してきた。しかし日本で対応可能なボイラーメーカーが見つからず、2014年上旬よりバイオマス発電所の実績と経験が豊富なドイツ企業を調査、数社をピックアップして検討した結果、ランビォン社と共同開発を進めることを決定、2015年6月18日に正式契約に至った。

ランビォン社は1890年創立、バイオマス発電所の設計製造販売を手掛けており経験が豊富で、すでに世界90カ国以上での実績を有している。

今後も藤崎電機は、企業コンセプトである「人と地球にやさしい技術で社会に貢献する」のもと、地域社会問題解決のための事業展開を推進していく考えだ。

第一号建設地を選定した経緯

山口県の竹林面積は全国4位で、竹林面積12千ha、推定量153万tの膨大な資源が賦存している。

山口県山陽小野田市は、同社創業者である藤崎稔氏の出身地である。事業進出するにあたり小野田・楠企業団地の条件が整っていたこと、山口県が林野庁から委託を受けて竹の伐採・チップ化・燃焼する実証事業(平成25~27年度)を日本で唯一行っていること、竹の供給体制が確立しやすい条件が整っていたことなどから、第一号建設に至った。

日本・世界の竹林面積

平成25年度森林・林業白書によると、日本全国の竹林面積は161千ha。うち山口県は12千ha、徳島県は3千haとなっている。またアジアの世界の8割を占める。アジアの各国の竹林面積は、中国340万ha、タイ81万ha、ベトナム148万ha、ミャンマー220万ha、インド957万haなどと言われており、日本と合わせると、これだけで1,762万haとなる。

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