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2016年度、農山漁村の再エネ電力を売るPPS設立に補助金 農水省が新事業

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農林水産省は平成28年度、農山漁村における再生可能エネルギーの導入促進による地域活性化策として、新たに自治体と企業、農家等からなる協議会に対して、地域主体の小売電気事業者の設立の検討等を支援する補助事業を開始する。

この事業は、農山漁村再生可能エネルギー地産地消型構想支援事業として、平成28年度予算の概算要求において新たに6000万円を計上したもの。農林漁業を中心とした地域内のエネルギー需給バランス調整システムの導入可能性調査、再エネ設備の導入の検討、地域主体の小売電気事業者の設立の検討等を支援するとともに、そのノウハウの蓄積、他地域への普及を図ることを目的に実施する。

農林水産省の平成28年度予算の概算要求額は、平成27年度当初予算額の14.8%増の総額2兆6,497億円。このうち、環境・エネルギーに関係する主な事項は以下のとおり。

※( )内は平成27年度当初予算額。

1.農山漁村活性化再生可能エネルギー導入等促進対策 10億円(10億円)

地域主導で再生可能エネルギーを供給する取組みを推進し、そのメリットを地域に還元させることを通じて、地域の農林漁業の発展を促進する。

(1)農山漁村活性化再生可能エネルギー総合推進事業 1億300万円(2億100万円)

  • 事業化推進事業
    発電事業に意欲を有する農林漁業者やその組織する団体が行う事業構想の作成、導入可能性調査、地域の合意形成、事業体の立ち上げ、資金計画の作成等の取組みを支援。
  • 事業化サポート事業
    発電技術・法令・制度等を習得するための研修会や個別相談の実施など事業構想から運転開始に至るまでに必要なサポート、課題の克服方法等の共有を図るためのワークショップの開催等を通じ、再生可能エネルギーを活用して農山漁村の活性化に取り組もうとする者にとっての共通のプラットフォームの構築を支援。

(2)農山漁村再生可能エネルギー地産地消型構想支援事業 6000万円(-)

冒頭で述べた事業。地方公共団体と民間団体等からなる協議会に対して定額で補助する。また、この事業では、環境省の「地域のニーズや特性を活かした地域協働による低炭素地域づくりを支援する事業」と連携する予定。

(3)小水力等再生可能エネルギー導入推進事業 8億3000万円(8億3000万円)

  • 小水力発電等の調査設計等への支援
    小水力発電施設等の整備に係る適地選定、概略設計、各種法令に基づく協議等の取組みを支援。
  • 土地改良区等技術力向上支援
    小水力発電施設等の導入に係る土地改良区等の技術力向上のための研修会や専門技術者派遣による現地指導等の取組みを支援。
  • 省エネ型集落排水施設実証への支援
    農業集落排水施設の老朽化や維持管理費の増加に対応するため、省エネルギー機器等の活用による更新整備技術の実証の取組みを支援。

2.地域バイオマス産業化推進事業 9億円(8億円)

地域のバイオマスを活用した産業化を推進し、環境にやさしく災害に強いまち・むらづくりを目指すバイオマス産業都市の構築を支援する。

(1)地域バイオマス産業化支援事業 3300万円(2600万円)

  • 地域段階の取組み
    バイオマス産業都市の構築を目指す地域(市町村・企業連合等)による構想づくりを支援。
  • 全国段階の取組み
    バイオマス産業都市等のネットワーク化と普及のための活動(データベース構築、連絡協議会、シンポジウムの開催等)を支援。

(2)地域バイオマス産業化整備事業 8億7400万円(7億2500万円)

バイオマス産業都市として選定された地域におけるプロジェクトの推進に必要な施設整備を支援。なお、この事業では7府省が共同で地域を選定し、各府省の施策のマッチング等により、バイオマス産業都市の構築を支援する。

3.木質バイオマスの利用拡大 6億円(5億円)

木質バイオマスの利用促進を図るため、エネルギー利用拡大に向けた全国的な調査、相談窓口の設置、セルロースナノファイバー等のマテリアル利用の促進に向けた技術開発等を支援する。


また、「食の安全・消費者の信頼確保」では、下記のような事業予算が要求されている。

食品リサイクル促進等総合対策事業 1億円(1億円)

食品ロス削減に向けた優良事例の調査・分析・周知などにより、食品ロス削減国民運動を展開するとともに、外食産業における食品廃棄物のリサイクルを推進する。

  • 食品ロス削減国民運動の展開
  • 食品流通の川下における食品廃棄物の再生利用等の促進

「林業の成長産業化・森林吸収源対策の推進」については、地域材利用の拡大を図り、木材需要を創出する事業が挙げられた。

新たな木材需要創出総合プロジェクト 16億円(14億円)

木材利用が低位な都市部の建築物等における木質化を推進するための製品・技術の開発・普及や、木造建築物・木製品・木質バイオマスなど様々な分野での地域材利用の拡大により、新たな木材需要を創出する。

このうち「地域促進」における木質バイオマスの利用拡大では、地域密着型の小規模発電や熱利用など木質バイオマス(竹を含む)のエネルギー利用及びセルロースナノファイバー等のマテリアル利用の促進に向け、サポート体制の構築、燃料の安定供給体制の強化、技術開発・調査等を支援する。

【参考】
農林水産省 - 農水省、平成28年度農林水産予算概算要求の概要について

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