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ビニールハウスに太陽光発電+蓄電池 地中熱なども利用し「化石燃料ゼロ」へ

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ビニールハウスに太陽光発電+蓄電池 地中熱なども利用し「化石燃料ゼロ」へ

山口県は12月1日、施設園芸作物の生産コストを削減するため、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活かした独立電源システムと農林総合技術センターで開発されたイチゴ栽培の省エネルギー暖房技術を融合して、化石燃料を使用せずに暖房コストを大幅に削減する新たな施設園芸モデルの実証を発表した。

再エネ発電を導入、化石燃料「ゼロ」へ

山口県は、イチゴ栽培などの温室栽培技術において、これまでも太陽熱や地熱などを利用し化石燃料使用量の「削減」を目指してきたが、今回は太陽光発電を活かした独立電源システムを導入し、使用量「ゼロ」を目指す。

今回導入される独立電源システムでは、出力1.62kWのフィルム型太陽光発電を冬期に使用しないハウスに設置し、容量450Ahの蓄電池と組み合わせて利用する。また、イチゴの省エネルギー暖房技術では、クラウン部のみを加温する「テープヒーター」という専用ヒーターや、ハウス内の余剰熱を栽培施設の地下に貯める技術を導入している。

実証事業の概要は以下の通り。

1. 場所

山口県農林総合技術センター

位置図

位置図

2. 内容

暖房コストや電気使用量などから導入効果の検証を実施

3. 実証期間

2015年12月から2016年3月まで

地熱・太陽熱で省エネと同時に収量アップ

山口県の農林総合技術センターでは温室栽培について、地中熱を用いた省エネルギー暖房技術など、先進的な技術を研究している。2012年には栽培試験を経て、2014年には「アグリビジネス創出フェア2014」へも出展した。

2009年~2010年度に実施された、科学技術振興機構(JST)による研究事業では、ジオパワーシステム(山口県美祢市)と共同で「パッシブ地中熱」を用いた増収・省エネ技術を開発。また、同JSTの復興促進プログラム(2012~2013年度)では、日中ハウス内の栗石に蓄積した太陽熱を夜間に放熱し、夜間の保温エネルギーを削減するシステムも開発している。

太陽エネルギーの蓄熱利用技術

太陽エネルギーの蓄熱利用技術

クラウン部局所加温用「テープヒータ」

クラウン部局所加温用「テープヒータ」

これらのシステムを利用したイチゴの「クラウン部」を加温・冷却する超促成技術により、秋期の可販収量を7%程度増加させる効果が期待できる。さらに、従来、クラウン部を加温・冷却するための燃料を地中熱に代替して用いるため、燃油使用量・暖房コストの削減も期待できる。

【参考】
山口県 - 再生可能エネルギーとイチゴ省エネ暖房技術を融合した、新たな施設園芸モデルの実証

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