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塩田跡地に建設中の巨大メガソーラー、塩性湿地帯を再現した「保全地」を設置

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塩田跡地に建設中の巨大メガソーラー、塩性湿地帯を再現した「保全地」を設置

くにうみアセットマネジメントは1日、岡山県瀬戸内市錦海塩田跡地のメガソーラープロジェクトの一環として、自然環境の保全との両立を目指して整備が進められてきた「錦海ハビタット」が完成したと発表した。

本プロジェクトでは、くにうみアセットマネジメント、GEエナジー・フィナンシャルサービス、東洋エンジニアリング、中電工の4社が出資する特別目的会社(SPC)「瀬戸内Kirei未来創り合同会社」が、錦海塩田跡地に日本最大級となる電力供給量230MWの「瀬戸内Kirei太陽光発電所」の建設を進めている。

瀬戸内 Kirei 太陽光発電所 完成予想図

瀬戸内 Kirei 太陽光発電所 完成予想図

本発電所は、約500haの塩田跡地のうち約265haを使用。総事業費は約1,100億円で、2019年春の発電事業開始を目指している。

事業用地の所有者である瀬戸内市とは、施行協定および土地賃貸借契約を締結し、再生可能エネルギーの普及だけでなく地域の発展、安全安心、自然との共生を目指して事業を進めている。

錦海塩田跡地では、1971年の塩田事業廃止の後、40年以上の間に雨水と海水の混じり合う塩性湿地・ヨシ原・水路・クリーク(小川)・ヤナギ林などの混在する環境が形成されてきた。この環境を可能な限り保全して生息する動植物への影響を最小限に抑え、地域にふさわしい風景を創出することを目的に、本メガソーラープロジェクトは、保全する塩性湿地帯のうち約16ヘクタールに「錦海ハビタット」を整備した。

(写真左)クリークや池を人工的に創り、現生の樹種を苗木から育て、在来種を主体とした植栽を行っている(写真右)オオヨシキリやホオジロなどの小鳥が隠れやすいように細く曲がりくねらせたクリークは、水深にも変化をつけて水生植物の多様化も促している

(写真左)クリークや池を人工的に創り、現生の樹種を苗木から育て、在来種を主体とした植栽を行っている
(写真右)オオヨシキリやホオジロなどの小鳥が隠れやすいように細く曲がりくねらせたクリークは、水深にも変化をつけて水生植物の多様化も促している

ネズミ類の隠れ家となるように、樹木を積み上げた場所も作った

ネズミ類の隠れ家となるように、樹木を積み上げた場所も作った

この「錦海ハビタット」は、2012年に瀬戸内市から受託して策定した「錦海塩田跡地活用基本計画」の中で、生き物にとって健全な生態系を維持するデザイン手法である「エコロジカル・ランドスケープ」の手法を駆使し、環境対策の一環として計画・立案されたもので、本プロジェクトを請負う東洋エンジニアリングが施工した。

「錦海ハビタット」では、特に、希少な猛禽類の保護を目的に、ヨシ原の水辺環境を残しながら既存の樹林やクリークを活用した猛禽類の食餌環境の向上を図っている。水深に変化をつけて複雑に入り組ませたクリークや、自生植物を利用した植栽、小動物の生息しやすい環境の創出が、猛禽類の餌となる鳥やネズミの増加につながることが期待されている。

エコロジカル・ランドスケープ手法とは

エコロジカル・ランドスケープとは、地域環境の潜在能力を活用して、その地域でなければ成し得ない環境を保全し・創出し、人を含めた生き物にとって健全な生態系を維持するデザイン手法をいう。

エコロジカル・ランドスケープの3原則として、1.地域環境の潜在能力を見極める、2.人が手を付けてよいところといけないところを正しく認識する、3.人が1/2をつくり、残りの1/2を自然環境に作ってもらう、があげられている。

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