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洋上風力発電にも対応する「バードストライク検知システム」 人員の工数など削減

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洋上風力発電にも対応する「バードストライク検知システム」 人員の工数など削減

日本電業工作(東京都千代田区)は14日、日本気象協会およびLinkPro(東京都中央区)とともに、風力発電施設に「バードストライク検知システム」を導入したと発表した。

従来目視により確認していたバードストライク監視を自動化することで、人員の工数削減や負荷の軽減を実現した。

このシステムは、風力発電施設に衝突する鳥類やコウモリ類の実態を正確に調査するため、赤外線カメラを用いて自動で検出を行い、解析結果とカメラ映像を無線伝送するもの。海上のカメラ映像は、最大20km離れた既存の陸上受信点まで伝送している。建設後の設備にも容易に取り付け可能で安価で構築できる。

本システムは日本気象協会の基本設計、監修の下で開発が行われ、鳥類などの衝突の実態調査だけでなく、風力発電施設付近の鳥類などの挙動の実態把握にもつながると期待される。

風力発電施設に衝突して死亡する鳥類やコウモリ類は、草木に隠されたり、スカベンジャー(腐肉食動物)に持ち去られたりすることなどにより、発見率は非常に低く、その実態調査は困難とされてきた。

本システムの販売は、日本気象協会にて全国に展開していく予定。

赤外線カメラ映像を画像解析

風力発電施設に設置された赤外線カメラ映像は、長距離無線LANシステムFalconWAVE®2.4Gで無線伝送され、「鳥類検出ソフトウェア」により解析検出される。

海上での無線伝搬は陸上に比べて海面反射によるフェージング現象(電波の波長が干渉し合うことによって電波の強さが変化する現象)などにより長距離伝搬が困難とされている。高利得・高指向性アンテナを活用したシステムにより海上での長距離通信が可能となった。

日本電業工作(DENGYO)は、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきた。アンテナ・フィルタといったコアビジネスの研究開発をはじめ、革新技術創出にも積極的に取り組んでいる。

今回採用したDENGYOの長距離無線LANシステムは、通信の安定性に定評のある4.9GHz帯を利用しており、天候に左右されず安定した通信を確保することができる。MIMO伝送方式を採用しているため、海上のような激しいフェージング下でも高品質な受信信号を確保でき、長距離通信が実現する。

鳥類検出ソフトウェアは、動体検知システムや画像鮮明化技術など用いた研究開発・製造を行っているLinkProが手掛けた。独自開発した高速アルゴリズムにより検出し、リアルタイムに解析することができ、24時間の連続運用できる。従来から自動検出手法として使われていた差分検知方式やパターンマッチング方式では、回転するブレードや雲などの外乱に対して誤検知となる場合が多く、画像が滲み鳥の形状がはっきりしない場合には検出が困難となってしまうなどの課題を解決した。

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