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海ワシ類のバードストライク防止策 環境省、風力発電向けの手引き書を作成

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環境省は、風力発電を推進する上で課題となっている、海ワシ類のバードストライクの防止に役立てるため、その各種防止策を検討し、実施の手引きとして取りまとめ公表した。

この手引きでは、海ワシ類のバードストライク発生メカニズム、防止策の考え方を示し、事業者や海ワシ類の保護等に取り組む関係者が、海ワシ類の保護や環境アセスメント等で役立てることができるよう取りまとめている。関係者に対して、活用を呼び掛けている。

複数の対策の組み合わせが効果的

バードストライク防止策の考え方では、単独では一定の効果にとどまる防止策でも、複数を組み合わせることにより、相乗的な効果が期待できることから、発生リスクや防止策のコストを比較しつつ、複数の対策を組み合わせることが適当だとしている。また、防止策を検討するにあたり、景観保全等を併せて考慮することが必要となる場合もあり、事業を実施する区域の地域特性に応じて適切な対策を選択することが重要だと指摘する。

具体的な対策としては、発生リスクが低い場所に風車を立地させる「立地検討時における防止策」や、ブレード・タワー下部の彩色や警戒音、飛翔予測による運転コントロール、バードストライク監視システムと運用管理等の「風力発電施設に対する防止策」、餌資源となる動物の死骸等を事業区域内から除去する等の「風力発電施設の周辺環境の管理による防止策」について整理している。

また、今後の課題として、バードストライク発生メカニズムのさらなる要因の解明、防止策の実施による効果検証、防止策に関する技術開発の推進、鳥類に対して影響が大きいと考えられる区域に関する情報(センシティビティマップ)の整備等をあげている。

本手引き作成の背景

風力発電施設の設置については、猛禽類をはじめとした鳥類が風力発電施設のブレードに衝突し死亡する事故(バードストライク)が生じている。この課題に円滑に対応するためのデータ等が整備されていないため、風力発電施設設置の適否判断が長引く問題が生じ、野生生物保全と風力発電推進の両立を目指す上で課題となっている。

このため、平成25~27年度の3カ年をかけて、オジロワシ、オオワシ等の希少な海ワシ類に係る風力発電施設におけるバードストライクの防止策案の検証を行い、専門家による検討会を踏まえ、「海ワシ類の風力発電施設バードストライク防止策の検討・実施の手引き(案)」を取りまとめた。これについて、4月26日(火)~5月25日(水)までパブリックコメントを実施し、その結果を踏まえ、今回公表した。

【参考】
環境省 - 「海ワシ類の風力発電施設バードストライク防止策の検討・実施の手引き」の公表について

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