> > バイオガス発電で発生する消化液、下水処理場で適正処理する実証実験で公募

バイオガス発電で発生する消化液、下水処理場で適正処理する実証実験で公募

記事を保存
バイオガス発電で発生する消化液、下水処理場で適正処理する実証実験で公募

環境省は、6月30日、下水処理施設で発生させるメタンガスを活用する、バイオマス発電のモデル事業を行う事業者の公募を開始した。公募期間は7月29日(金)まで。

同事業の名称は、「平成28年度環境調和型バイオマス資源活用モデル事業委託業務」。地域内に存在する家畜ふん尿や食品残さ等を収集し、発酵させメタンガスを発生させる。そのメタンガスを活用したバイオマス発電で得られた電力・熱を下水処理施設等に供給し、発酵にて生じた消化液を下水処理施設で適正に処理することにより、CO2の削減を図る。

これら一連のフローを実証するもので、業務内容として下記2点が挙げられている。

消化液の適正処理

下水処理場と連携し、メタン発酵により発生した消化液を適正に処理する実証。

エネルギーバランスの実証

家畜ふん尿等のメタン発酵により得られたメタンガスを使い、バイオガス発電システムの電力・熱を下水処理場等に融通し、消化液の処理等に必要なエネルギーとして利用する実証。


なお、成果物として、バイオガス発電システムより得られた電力・熱の利用により期待されるCO2削減見込み量を推計するとともに、取り組み内容および運営上の課題の整理を行い、実証結果を成果報告書として取りまとめる。

また、既設のバイオガス製造施設や発電システムなどに、実証に必要な設備を追加する場合、「既存施設・設備の有効活用」として、対象事業とできる。ただし、固定価格買取制度(FIT)との併用および同業務において発電された電気を売電することはできない。

実証場所は自分で探しておく

民間企業や地方公共団体、大学などの研究機関。グループで応募することもできる。また、応募する事業者は、関係する地方公共団体や下水道管理者(両者が同一の場合は、地方公共団体のみ)の協力承諾書による承諾を得られていることが条件だ。

事業の応募期日は7月29日(金)17時まで。事業予算は8億円で、採択件数は予算の範囲以内で1~2件程度の予定だ。なお、この事業は2016年度の新規事業として実施され、事業期間は原則として3ヵ年度。


地域資源として家畜ふん尿や食品残さ等から得られるメタンを活用したバイオマス発電は、メタン発酵で生じる消化液を液肥として牧草地等に散布した場合に地下水への影響が懸念されており、顕在化している例もある。同省は消化液の適正な処理を行うことで、低炭素社会と循環型社会を同時達成するモデルの構築を目指す。

【参考】
環境省 - 環境調和型バイオマス資源活用モデル事業委託業務の公募

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.