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秋田県の風力発電所に鉛蓄電池 出力変動を緩和、電力を安定化して系統へ

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秋田県の風力発電所に鉛蓄電池 出力変動を緩和、電力を安定化して系統へ

出力変動緩和制御型風力発電システムの蓄電池「LL1500-W」

日立化成は26日、秋田県能代市において、12月の運転開始に向けて建設中の「風の松原風力発電所」で使用する出力変動緩和制御型風力発電システム用に、制御弁式据置鉛蓄電池「LL1500-W」を納入したと発表した。

「LL1500-W」は、風力発電の電力系統安定化システム向けの電力貯蔵用蓄電池。充放電を繰り返すという特長をもった、サイクル用途(繰り返し使用)専用仕様の長寿命鉛蓄電池で、風況の変化による発電の出力変動を吸収して電力の安定化に貢献する。

今回蓄電システムの一部として納入する「LL1500-W」の電池容量約24.1MWhで、日立化成が国内で風力発電所向けに納入した鉛蓄電池の中で最大規模となる。

地元企業9社と能代市が出資する風力発電事業

風の松原風力発電所は、秋田県の地元企業である大森建設を中心とした9社と能代市の出資により設立された、風の松原自然エネルギー(秋田県)が建設を進めているもの。出力2,300kWの風力発電設備17基を有する。この発電所は、平常時は東北地域の電力系統に、災害による停電時には、公共の防災拠点施設などへ電力を供給することを計画している。

秋田県の日本海沿岸には、その風況条件の良さから、数多くの風力発電所が存在し、なかでも能代市は、再生可能エネルギーの導入を積極的に推進している。

環境省の補助金を受けて電力系統安定化装置を導入

日立化成は、今回、日立パワーソリューションズ(茨城県)が風の松原風力発電所に納める出力変動緩和制御型風力発電システム用の蓄電池として「LL1500-W」を納入した。出力変動緩和制御型風力発電システムは、蓄電池等の出力制御により風力発電の出力変動を緩和するもの。

この蓄電システムは、経済産業省の「平成26年度補正予算再生可能エネルギー接続保留緊急対応補助金(再生可能エネルギー発電事業者のための蓄電システム導入支援事業)」の適用を受けている。この補助金は、再生可能エネルギー電気が送配電ネットワーク(系統)へ与える出力不安定性を調整するために、再生可能エネルギー発電事業者等が蓄電システムを導入する事業に交付するもの。

日立化成は、日本国内外での再生可能エネルギー普及を促進するために、電力系統安定化装置向けの鉛蓄電池について、今後も、性能・品質・導入コスト面でより魅力的な新製品の開発を続けていく考えだ。

一方、日立パワーソリューションズは、これまでに、秋田県内に48基、東北地方に115基の風力発電設備や蓄電設備併設による出力変動緩和制御型風力発電システムの納入実績を有する(2016年2月時点)。2月に、東北地区における風力発電設備の安定稼動を支援するサービス拠点としての機能拡充と保守サービスの強化を目的に、秋田県能代市に「能代サービスセンタ」と「能代トレーニングセンタ」を2016年11月に新設する計画を発表している。

【参考】
SII - 再エネ発電事業者のための蓄電システム導入支援事業 補助事業期間延長

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