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「間隔を狭め、影がかかっても発電量が増える」太陽光発電所の新工法

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「間隔を狭め、影がかかっても発電量が増える」太陽光発電所の新工法

土地に空きスペースがなくても、モジュールの増設が可能

エクソル(京都府京都市)は2日、野立て設置の太陽光発電所において、新発想のシステム設計により、土地に空きスペースがなくても太陽電池モジュールの増設を実現する新工法「X-large(エクスラージ)」の提供を開始すると発表した。

新工法は、設置済みの太陽電池モジュールをアレイ単位でスライド移動させ、アレイ同士の間隔を詰めて生まれたスペースに太陽電池モジュールを増設し、発電所の総発電量を増やすもの。同社によると、業界初となるオリジナル工法で現在特許出願中。

また、新工法では、アレイの固定点が増え、かつ前後に連結固定されることにより、風圧等に対する強度が増し、施工前と同等以上の強度を確保する。架台の強化につながり、太陽光発電システムの耐久性・長期安定稼働性が向上する。

改正FIT法では、設備認定基準として、定期的なメンテナンスを求める項目が新たに設けられた。発電量を増やして収益を確保して、必要となるメンテナンス費用を創出することも新工法の狙いとしてあげる。

同社は9月20日(火)より、この工法の見積もりの受け付けを開始する。提供価格は規模・条件により異なる。なお、受注開始当初は、高圧以上布基礎設備を優先対象とする。


実質発電量を最大化する、新発想のシステム設計を採用

架台の強化(補強)につながり、太陽光発電システムの耐久性・長期安定稼働性が向上

架台の強化(補強)につながり、太陽光発電システムの耐久性・長期安定稼働性が向上

「X-large」は従来の影がかからないようにする設計方法とは異なり、アレイの間隔を詰めることによって、影がかかることを前提としている。「影が最も長くなる冬期に」アレイの2段目へ影がかからないように設計し、そのロス率を最小限に抑える新発想のシステム設計を採用した。

ピークカットによる発電ロスを最小限に抑える設計

また、太陽電池モジュールを増設して発電量が増加するが、パワーコンディショナの容量は変わらない。そのため、1年の中で特に日射量の多い時に、ピークカットによる発電ロスが生じる可能性があるが、通年の発電量とのバランスを考えた最適なシミュレーション設計によりロスを最小限に留める。ピークカット設計では、ローカル系統への負荷を与えることなく、よりフラットに近い発電カーブを実現することにより、需給バランスの制御が行いやすくなることもメリットとなる。

発売の狙い

第190回通常国会にて成立した、改正FIT法(再エネ特措法)では、設備認定基準として「適切に点検・保守を行い、発電量の維持に努めること」といった、定期的なメンテナンスを行わなければ満たすことができないような項目が新たに設けられた。

しかし、太陽光発電はメンテナンスフリーであるという誤った認識がまだまだ根強かった時代に建設された発電所には、事業計画に適切なメンテナンス費用が盛り込まれておらず、今回の法改正のために事業計画に支障が生じるケースが想定される。そのような事態を避けるために、発電量を増やして収益を確保するとともに、設置強度の強化や改善を実現し、発電所の耐久性を向上させ、長期安定稼働につなげるのが「X-large」である。

また、日本は国土の特徴から新設のための適地が今後見つけにくくなり、土地・土木・造成のコストがコストダウンを阻害することが懸念されている。さらには増加する導入量に対し、系統強化や需給バランスの制御についても、より高度な対応が求められる。「X-large」はこういった課題に対しても、ひとつのソリューションを提供していく。

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