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米テスラとパナソニック、大規模電池工場「ギガファクトリー」で蓄電池を生産

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米テスラとパナソニック、大規模電池工場「ギガファクトリー」で蓄電池を生産

米テスラモーターズ(米カリフォルニア州)とパナソニックは4日、ネバダ州にある大規模電池工場「ギガファクトリー」において、リチウムイオン電池セルの量産を開始した。

テスラは、電池の生産プロセスを1つの工場内で行う最適化とスケールメリットにより、ギガファクトリーでは電池パックのkWhあたりのコストを30%以上削減できると予測している。電池のコストを下げることで、搭載する電気自動車(EV)蓄電池製品のコスト低減につなげ、より幅広い顧客への提供を目指す。

製造した蓄電池はテスラの電気自動車に搭載

この工場では両社が共同開発した高性能な円筒形「2170セル」を生産し、本年中旬より生産開始予定の新型EV「Model 3」と、テスラの蓄電池製品に搭載する。テスラによると、「2170セル」は、電気自動車とエネルギー製品に最適なフォームファクタを採用し、最高の性能を低コストで実現しているという。

検証用の2170セルの生産は12月に開始されており、4日よりテスラの家庭向け蓄電池「パワーウォール2」と企業・電力会社向け蓄電池「パワーパック2」用のセルの生産を開始した。蓄電池は太陽光発電システムと組み合わせて提供する計画だ。Model 3用のセルの生産開始は第2四半期を予定している。

ギガファクトリーにおけるリチウムイオン電池セルの生産量は、2018年までに年間35GWhとなる見込み。これはギガファクトリーを除く全世界で生産されるバッテリーの総量とほぼ同量となる。

世界最大の工場、ギガファクトリー

テスラは2010年代後半から年間50万台のEVの生産を計画している。それに伴い、予測される自動車需要の増加に対応する電池を供給するために、パナソニックなどと、2014年6月にギガファクトリーの建設に着工した。

ギガファクトリーは段階的に建設されているため、完成した部分でテスラ、パナソニック、およびその他のパートナー企業がすでに生産を開始することができる。さらに、この段階的なアプローチにより、前段階で学んだことを生かして建設・運用技術を向上させ、エネルギーストレージの継続したコストダウンを実現する。現時点でギガファクトリーの敷地面積は17.6万平米を超え、使用可能スペースの合計は45.5万平米に及ぶが、これは工場全体が完成した際の30%弱。ギガファクトリーは、完成すると世界最大の敷地面積を持つ建造物となる。

ギガファクトリーにおける生産が開始され生産量が増えることで、電池セルの生産コストが大幅に低下する。これは、生産量増加のための自動化の加速とプロセス デザイン、Wh毎の設備投資額の低下、ほとんどの生産プロセスを1ヶ所にまとめることによる単純な最適化、そしてスケールメリットの効果によるものである。

またアメリカでセルの生産をすることにより、アメリカ国内の雇用を創出する。2017年だけで、生産ピーク時に数千人を現地採用する計画だ。ギガファクトリーでは6,500人を直接雇用し、周辺の地域では間接的に20,000人以上の雇用を創出すると説明している。

テスラは、太陽光発電など再生可能エネルギー発電と貯蔵システム、そして手の届く価格の電気自動車の販売を通して、世界の持続可能エネルギーへのシフトをさらに加速することをミッションに掲げる。電池をこれらの製品の中心に位置づけている。

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