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燃料に適さないパーム椰子空果房(EFB)、木質ペレットへの加工スタート

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エネルギー資源開発(東京都千代田区)は3月1日、伸光ホールディングス(愛知県一宮市)と「パーム椰子空果房(EFB:Empty Fruit Bunch)」を原料とする高性能EFBペレット製造に関する業務提携を締結。国内の火力発電所へ供給できる体制を整備すると発表した。

今後、この事業のパートナーを募りながら、バイオマス燃料集配拠点「北九州ひびき灘バイオマス燃料集配基地」および商社を通じて、2020年度には、5万kWのバイオマス専焼発電所4基分に相当する最低年間100万トンを供給できる体制を整える。

ウッドペレットと同等の性能を持つ発熱量

従来、パーム椰子空果房(EFB)は、カリウムや塩化物等のボイラーへ悪影響を及ぼす成分を多量に含んでおり、発電所の燃料としては不適格とされてきた。

この課題に対して、伸光ホールディングスグループと東京工業大学の吉川邦夫教授は、ボイラーに有害な物質を高温高圧環境下で除去する技術(30カ国特許出願中)を確立。この技術を応用し、PC炉の石炭混焼やCFBのバイオマス専焼炉に連続投入できるように素材を処理することで、「高性能EFBペレット」の製造が可能になった。

インドネシア等では、パーム椰子の殻(PKS:Palm Kernel Shell)とともに、パーム油搾油後に排出される空果房(EFB)が多量に廃棄されている。ただしPKS(パーム椰子殻)は水分含量が少なく発熱量が高いことから燃料としての再利用が広がっている。

一方、廃棄されていたパーム椰子空果房(EFB)も本技術によりバイオマス燃料としての利用が可能となった。この「高性能EFBペレット」は、ウッドペレットと同等の性能を持つ低位発熱量約4,400kcal/kgの高性能なペレット燃料であり、かつPKS(パームヤシ殻)に対抗できる価格帯を目標とする。

北九州市響灘地区をバイオマス産業集積拠点に

エネルギー資源開発は、現在、国内外でバイオマス燃料の利用が進んでおり、燃料の質と量の担保および価格の高騰が懸念されていることから、「高性能EFBペレット」を製造・供給する体制を整備することとした。

具体的には福岡県北九州市響灘地区に、国内外からバイオマス燃料を輸入、ストックし、国内の発電所に供給するバイオマス燃料集配基地「北九州ひびき灘バイオマス燃料集配基地」の建設を進めている。

2014年11月のリリースによると、運用開始は2017年度を予定、年間最大取扱量200万トンでバイオマス燃料貯蔵基地としては国内最大規模となる。

福岡県北九州市は、この燃料集配基地を効率よく活用し、響灘地区への環境エネルギー産業の集積を図ることを目的に、昨年、域内にバイオマス専焼火力発電所を設置・運営する事業者を公募。8月に、オリックスと、MOT総合研究所(山口県宇部市)を代表企業とする連合体事業者を優先交渉者として選定している。


エネルギー資源開発は、バイオマス燃料の供給、発電事業のコンサルティングを行っている。また伸光ホールディングスは、廃プラスチック油化装置や廃食油改質触媒装置の製造・販売など、環境関連機器の開発・製造・販売を手掛けている。

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