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植物工場で野菜苗と高糖度トマト生産 県外産の苗に頼らない自治体の道

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植物工場で野菜苗と高糖度トマト生産 県外産の苗に頼らない自治体の道

NSGグループ(新潟県新潟市/ホールディングス本社)は8月10日、同グループが支援する農業法人のベジ・アビオ(同)が、新潟県内初となるユニット型植物工場による苗生産事業と、環境制御型太陽光植物工場による高糖度トマト生産事業を開始すると発表した。生産拠点の整備は完了し、8月21日には竣工式を行った。

県内の野菜苗マーケットへ県内産の苗を供給

新潟県は、野菜の作付けが多く、大きな野菜苗マーケットが形成されている。また現在では生産者の高齢化等により自家苗から購入苗へのシフト(苗生産と栽培の分業化)が加速している。その購入苗の多くは県外から供給されている。

そこで、ユニット型植物工場による苗生産事業では、地元の生産者と密接な連携を行い、地の利を生かしながら、優良な野菜苗(トマト・キュウリ・ナス・スイカ等)、薬用植物苗(カンゾウ等)、花卉苗等を一年を通じて計画生産していく。

生産した苗は、同社施設園芸部門への供給を行うとともに、既存の種苗販売会社と技術・販売において連携し、県内農家への普及を行う計画だ。また、薬用植物の産地化と苗生産拠点を進めている新潟市の農業活性化研究センターとも連携し、薬用植物の産地化に取り組んでいく。

売れ筋「高糖度トマト」を高効率に生産

ユニット型植物工場

新潟県のトマト生産についてみると、作付面積(2016年に全国6位)の大きいもののほとんどが、露地・簡易温室栽培のため、収穫時期が限られ単位当たり収量が低いことが課題だ。

そのため、ベジ・アビオではICTを活用した環境制御型太陽光植物工場において、供給が減る冬にも高糖度トマトの安定供給を行っていく。また、ユニット型植物工場による苗生産と環境制御型施設の融合による、苗から農産物までの一貫生産により高糖度トマト生産を行う。

この工場は主な設備として、パイプハウス4棟、フィルム型養液栽培(改良型アイメックシステム)、環境モニタリング装置を備える。

高糖度トマトは、スーパー、卸し調査対象の売れ筋トレンド農作物においてここ数年1位にランキングされ、需要が拡大している。

一方、新潟県においては、高糖度トマトに関してはニーズが弱いことから、今後、直売場・飲食・スーパーなどと連携して宣伝し、県内マーケットの構築を行っていく。また、平行して、ニーズの高い首都圏への販売も同時に進めていく。

ベジ・アビオは2016年6月に設立。同社は、ニーズの高い野菜苗と高糖度トマトを植物工場で効率よく生産する農業生産システムを確立し、新しい農業モデルとして新潟県内に普及すること、またICTの活用による先進的なスマート農業を推進し、農業を担う若い人材を育成することにより、新潟県の農業活性化の一翼を担うことを目指す。

同社を全面的に支援するNSGグループは、民間教育機関としてスタートし、現在は商社・総合建設業・ホテル業・経営コンサルティングなど、幅広い分野で事業を展開する。また、新潟農業・バイオ専門学校の運営など、新潟県の農業活性化に取り組んでいる。

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