
東急不動産(東京都港区)と日本風力開発(同)は、北海道松前町の蓄電池併設型風力発電所が4月3日に運転を開始したと発表した。
この「リエネ松前風力発電所」は、北海道電力(北海道札幌市)の「風力発電設備の出力変動緩和対策に関する技術要件」を満たして運転を開始した、初めての風力発電所だ。発電容量は40,800kW、蓄電池容量は18,000kW。蓄電池システムを利用することで、風による発電の出力変動を吸収し、安定した電力供給を可能とした。
蓄電池併設型の風力発電で出力変動緩和対策
北海道電力では、太陽光発電・風力発電設備に対して、その出力変動が周波数の維持に影響し、系統利用者に影響を及ぼす可能性があるため、発電所側で蓄電池などを設置し、周波数調整に影響のないレベルまで出力変動を緩和することを求めている。具体的には風力発電設備(出力20kW以上)と太陽光発電設備(出力2,000kW以上)を対象に、それぞれの出力変動緩和対策を行う際に必要となる技術要件を提示している。
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