アサヒグループ、国内全工場で再エネ100%を達成
アサヒグループジャパン(東京都墨田区)は4月1日から、九州地区3工場の購入電力を再生エネルギーに切り替え、国内全31工場で購入電力の再エネ化100%を達成した。CO2削減量は年間12.8万トン削減できる見込み。今後、物流拠点や営業所を含め、購入電力の再エネ化をさらに推進する。
4月から、アサヒビールの博多工場(福岡県福岡市)、ニッカウヰスキーの門司工場(福岡県北九州市)・さつま司蒸溜蔵(鹿児島県姶良市)で購入電力を再エネ化した。九州電力、Daigasエナジーを通じて、主に再エネ発電所で発電された環境価値(トラッキング付非化石証書) が付与された実質的な再エネを購入する。
2021年から順次工場を再エネ電力化 PPA太陽光も
アサヒグループでは2021年の4月に関東・関西地区の18工場で、また、同年11月に東北3工場で再エネへ切り替えると発表した。2022年4月には、北海道・北陸・中部・中国地区の8工場で再エネ電力への切り替えを実施し、取り組みは国内29工場まで拡大していた。
また、 電力購入だけでなく、2022年1月には国内のアサヒグループで初めてPPA(電力販売契約)モデルを採用し、名古屋工場(愛知県名古屋市)へ太陽光発電設備を導入すると発表した。
国内全31工場
なお、再エネ化100%を達成した31工場は以下の通り。
- アサヒビール:北海道工場、福島工場、茨城工場、吹田工場、名古屋工場、博多工場
- ニッカウヰスキー:北海道工場、弘前工場、仙台工場、栃木工場、柏工場、西宮工場、門司工場、さつま司蒸溜蔵
- アサヒ飲料:北陸工場、群馬工場、富士山工場、富士吉田工場、明石工場、六甲工場、岡山工場
- アサヒグループ食品:茨城工場、栃木さくら工場、栃木小金井工場、大阪工場、岡山工場
- 和光食品工業
- 日本エフディ
- アササヒビールモルト:小金井工場、野洲工場
- アサヒバイオサイクル:群馬工場
「カーボンネガティブ」を目指すモデル工場を建設
なお、アサヒビール博多工場は2025年末をめどに操業を終了して佐賀県鳥栖市に移転し、2026年からは「鳥栖工場」として操業する。
同工場はアサヒグループの次世代生産体制のモデル工場として、製造方法の刷新などによりエネルギー使用量を従来比で50%削減する。使用するエネルギーの再エネを推進するとともに、CO2回収技術の導入などによりCO2吸収量が排出量を上回る「カーボンネガティブ」の早期実現を目指す。
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