日本製鉄(東京都千代田区)は10月から、瀬戸内製鉄所広畑地区(兵庫県姫路市)に新設した電炉による商業運転を開始した。同電炉の稼働により、世界初となる、電炉一貫でのハイグレード電磁鋼板の製造・供給が可能になったという。
同社は同設備で得られた知見も踏まえ、カーボンニュートラル技術である大型電炉での高級鋼製造技術の開発を推進する考え。また、同社は今回の同電炉稼働について、2023年度上期に予定している鉄鋼製造プロセスにおけるCO2排出量削減効果を活用した「NSCarbolex(TM) Neutral」販売開始に向けた大きな前進になるとしている。