日本で木質バイオマスは「儲かる」ビジネスになり得るのか?(2)

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2015年からFITにてバイオマス発電の一部の買取価格が40円/kWhに値上げされた。太陽光発電の買取価格が下がりつつある中で、バイオマスにビジネスチャンスを感じる人が増えてきている。神奈川県最大の林業家でBioフォレステーション 代表取締役社長 近藤 亮介氏は自身の経験をもとにバイオマス発電事業の今と未来について、事業構想大学大学のプロジェクト研究で語った。今回は、再録の2回目となる。

日本の林業が抱える問題 1 間伐材の搬出の難しさ

まず林業当事者となり痛切に感じたのが間伐の難しさだ。「間伐」とは樹木の健全な発育を促すために一部の木を伐ること。間伐をしないと木が成長するにつれて、木の根元のに太陽の光が届かなくなる。すると下草が生えず、表土の保水力が低下し、風雨で木が倒れたり土砂崩れの原因になる。

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